かぶれの世界(新)

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考古学のたたり(エピソード)

2017-08-03 11:01:28 | 日記
自宅のある府中市から昨年度の発掘調査の成果を展示する「最新出土資料展」の案内が来て、家内が見学した結果を連絡して来た。昨年の初夏頃に自宅跡に古い土器片が出て来たため、教育委員会の指示で自宅新築を一時停止して発掘した結果を1年後市の歴史館で展示するというものだ。

伝えられた説明員の話では我が家は奈良平安時代の竪穴建物2棟の上にあった。発掘された土器や須恵器より古代人が住んだ竪穴建物の上に、私たち家族が家を建て住んでいたと分かったことの方が驚きだった。そんな事って学校の教科書かなんかに出てくる遠い話だと思っていた。

我が家は今も存在する古いお寺の北側に当たり、この辺に住居が集まって町が形成された。その跡だという写真は尤もらしく見えた。私の住む土地がそんな昔からの古い町だったとは今まで知らなかった。府中市が古い町で鎌倉街道が走り、近くに歴史的な合戦跡があるのは知っていた。言われてみれば成程と思った。

同じ時期に近くで2軒新築工事があったのに発掘があったのは我が家だけだった理由も薄っすら分かった。自宅を建直しを依頼した建築会社が念入りに基礎工事をしたため土器が出て来たのだろうという。土器が出て来た時は建築期間が伸びて「考古学のたたり」と嘆いたが、実は真面目に基礎工事したお蔭だったようだ。■
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