かぶれの世界(新)

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うろこ雲

2017-08-22 21:54:45 | 日記
日暮れ前にいつもの川沿いのコースを散歩した。日中は暑さが舞い戻って何もやる気が起こらなかったのだが、熱気が残る堤防から空を見上げると一面にうろこ雲が広がっていた。昨日までの入道雲とは全く違う空だった。もう少し我慢すればもうすぐ秋、独居老人の暑い夏も何とか乗り切れそうだと思った。

そう思って歩き続けると「79才の老婆が行方不明」という有線放送が昨日に続いて流れた。行方不明になってもう3日になるはずだ。昨日は間道を走る消防自動車を見かけた。実家に戻る途中の近くの消防車格納庫にたむろする若い消防団員によると、仕事中に老婆を探すために呼び出されたという。

先週は82才の男性が行方不明との有線放送が流れ、翌日見つかったと報告された。今回はそうはいかないかもしれないと思いながら歩き続けた。行方不明者が私と同じ70代というだけで心穏やかという訳にはいかない。そうすると、うろこ雲も人生の終盤に差し掛かっている象徴のように見えた。■
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理念なき民進党代表選

2017-08-22 15:44:40 | ニュース
野党第一党の民進党の代表選が告示されたが、マスコミ各社は地味な扱いに終始している。誰も民進党を政権交代の受け皿とは見なさず重要な政治ショー扱いしてない。スキャンダルが続く中で「安倍一強の驕り」と指摘され内閣支持率を大きく落としたにも拘らず、政権交代で政治を変えようという雰囲気すらない。

理由は明らかで民進党の自業自得とマスコミの的外れの報道が原因だ。自民党が大敗した都議選が注目される中、民進党も議席を減らし弱小政党に沈んだ。都議選で消滅の危機まで追い込まれたのに、最初聞こえたのは自民党の非難ばかりだった。この党には現実を認識して自らを反省することが出来ないと印象づけた。

結果として自民党の失った支持率は、安倍批判報道に乗った民進党には向かわず無党派に行った。安倍政権の失点を追求するだけの民進党では、政権担当能力が無いと見なされていることを証明した。安倍政権の問題は手続きの問題であり、是正が必要だがそれに代わる政策の提案が必要だった。理念が必要だった。

換言すると民進党は国民から信じられてないのだ。マスコミ各社は分かっているから代表選を小さな扱いで報道したのだ。つまり民進党代表選はニュースバリューが無い、代表が誰に選ばれても国政に影響はないと。となれば民進党から離脱が続くのは自明だ。蓮舫代表の責任は大い。立て直しは容易ではない。

と言っても安倍首相は融通無碍に政策を変える。国内政治については毎年新しい標語を作り目先を変えて提案する。しかも、少子高齢化の進む我が国の実情的からみて、納得を得やすい内容だ。更に具体的には連合と連携して経済界と賃上げ交渉する等の柔軟さを示した。何もできない民進党への強烈なパンチだった。

一方、与党は外交・安全保障では一貫した政策が続く。民進党始め野党は発信力はほぼゼロ(無視されるだけかも知れないが)であり、国民の安全に対して貢献してない。国民は鳩山政権の迷走に余程懲りており、反省出来ない民進党に命を預ける積りがないことに気が付かないのか私には理解できない。

だが、やれることはある。民進党のルーツの「社会民主主義」を大胆に発展させた政策を提案し続けるとだ。「新自由主義」ベースに柔軟な政策を進める安倍政権だが、従来からの自民党支持基盤の反発を恐れ思い切った改革には逡巡する。かつての英国労働党の様に柔軟な対応ができれば民進党の存在価値は高まる。多分、無理だろう。■ 
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