東北名所を駆け足で巡るバス旅行に家内と行ってきた。福島で地元の観光バスに乗り換え宮城を通り抜け、岩手の中尊寺・毛越寺を拝観し、秋田の角館に行き武家屋敷を見学、再度奥羽山脈を越えて岩手の雫石のホテルに一泊、翌朝青森に向かい十和田湖・奥入瀬を観光し、再度南下し仙台から新幹線で深夜に帰宅した。950km5県を2日間爆走するバスツアーだった。
一昨日早朝起きて在来線を乗り継いで大宮で東京発のツアーに合流した時天気は悪くなかった。宇都宮を過ぎた頃から車窓から見る日本海側は低い雲に虹、太平洋側は晴天だった。だが、北上するにつれ天候は悪化した。雨の中の参拝だったが毛越寺・中尊寺は紅葉の盛りで、特に金色堂を出た坂道の先にモミジの落ち葉の絨毯が拡がり雨模様の晩秋の風情が素晴らしかった。
同行の外人客が迷って出発が遅れ4時頃に着いた時、角館はもう薄闇の中にあった。寒風が吹き始め雨の薄暮の中で武家屋敷の見学は大変だった。青柳邸は10棟程度の建物で構成された博物館になっており、夫々に武器庫から文書類・衣類や明治維新時代の写真に等興味深いものがあった。途中時間が無くなり館員に勧められた本物の解体新書を見た時は驚いた。
その1時間後に出発したバスは雪の奥羽山脈を越え6時半頃に岩手県雫石のホテルに着いた。早速評判の露天風呂に入った。ドアを開けると寒風が吹きこみ一瞬体が縮んだが、お湯につかり外の雪景色を見るのも悪くなかった。風呂の隣の池の大きな鯉にお湯をかけても悠然と泳いでいた。食事は流行りのブフェー形式だったが、閉店が迫り料理が冷めたせいか美味しくなかった。
翌朝家内は朝風呂に向かったが私は雪景色のホテル周りを散歩した。テレビだと日本海と北日本だけが雨雪になる典型的な西高東低の天気で、実際この後の東北地方は軒並み初雪に見舞われていた。雪の東北自動車道を北上し十和田湖に近づくと前方には雪が付いた枝が見え、遠くの白い山は幻想的だった。発荷峠から見る十和田湖と周りの山は美しい墨絵を見るようだった。
峠を下り美しい雪景色の湖を見ながら秋田から青森に入り奥入瀬渓流を下って行った。先週は観光客で一杯だったが、すれ違う車も数台。雪の奥入瀬も悪くない。石ヶ戸で下車して遊歩道をほんの少し歩いた。降雪で緩んだ泥道なので少ししか歩けなかったのが残念。その後十和田湖に戻り十和田神社参拝と有名な乙女の像を見学した。湖を渡る風のせいで私達には真冬の寒さだった。
昼食後バスは仙台に向かって爆走、6時過ぎに着いた仙台市内は人で溢れていた。観光客ではなく学生等の若い人が多いのだそうだ。新幹線の待時間に松島湾でとれた魚を食わせるという居酒屋に入り、牡蠣や魚と地元のお酒を美味しく頂いた。カウンターの隣の老紳士と意気投合して楽しくいただいた。自宅に着いたのは11時を過ぎていたが、心地よい旅の疲れだった。たった2日だが東北5県の晩秋と初冬を楽しめた。■
一昨日早朝起きて在来線を乗り継いで大宮で東京発のツアーに合流した時天気は悪くなかった。宇都宮を過ぎた頃から車窓から見る日本海側は低い雲に虹、太平洋側は晴天だった。だが、北上するにつれ天候は悪化した。雨の中の参拝だったが毛越寺・中尊寺は紅葉の盛りで、特に金色堂を出た坂道の先にモミジの落ち葉の絨毯が拡がり雨模様の晩秋の風情が素晴らしかった。
同行の外人客が迷って出発が遅れ4時頃に着いた時、角館はもう薄闇の中にあった。寒風が吹き始め雨の薄暮の中で武家屋敷の見学は大変だった。青柳邸は10棟程度の建物で構成された博物館になっており、夫々に武器庫から文書類・衣類や明治維新時代の写真に等興味深いものがあった。途中時間が無くなり館員に勧められた本物の解体新書を見た時は驚いた。
その1時間後に出発したバスは雪の奥羽山脈を越え6時半頃に岩手県雫石のホテルに着いた。早速評判の露天風呂に入った。ドアを開けると寒風が吹きこみ一瞬体が縮んだが、お湯につかり外の雪景色を見るのも悪くなかった。風呂の隣の池の大きな鯉にお湯をかけても悠然と泳いでいた。食事は流行りのブフェー形式だったが、閉店が迫り料理が冷めたせいか美味しくなかった。
翌朝家内は朝風呂に向かったが私は雪景色のホテル周りを散歩した。テレビだと日本海と北日本だけが雨雪になる典型的な西高東低の天気で、実際この後の東北地方は軒並み初雪に見舞われていた。雪の東北自動車道を北上し十和田湖に近づくと前方には雪が付いた枝が見え、遠くの白い山は幻想的だった。発荷峠から見る十和田湖と周りの山は美しい墨絵を見るようだった。
峠を下り美しい雪景色の湖を見ながら秋田から青森に入り奥入瀬渓流を下って行った。先週は観光客で一杯だったが、すれ違う車も数台。雪の奥入瀬も悪くない。石ヶ戸で下車して遊歩道をほんの少し歩いた。降雪で緩んだ泥道なので少ししか歩けなかったのが残念。その後十和田湖に戻り十和田神社参拝と有名な乙女の像を見学した。湖を渡る風のせいで私達には真冬の寒さだった。
昼食後バスは仙台に向かって爆走、6時過ぎに着いた仙台市内は人で溢れていた。観光客ではなく学生等の若い人が多いのだそうだ。新幹線の待時間に松島湾でとれた魚を食わせるという居酒屋に入り、牡蠣や魚と地元のお酒を美味しく頂いた。カウンターの隣の老紳士と意気投合して楽しくいただいた。自宅に着いたのは11時を過ぎていたが、心地よい旅の疲れだった。たった2日だが東北5県の晩秋と初冬を楽しめた。■
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