かぶれの世界(新)

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エー!!!

2016-03-27 16:10:58 | 日記
2週間前の打合せで建築会社から告げられた時は、水平線に黒い雲が見え不吉な予感がした程度だった。今日の午前中の定例打合せで悪い予感は現実のものになった。7月には新築した自宅に戻れる予定だったのに、どんなに早くとも10月以降にずれ込むことが確定した。

話は1か月以上前に遡る。施工会社が専門会社に依頼して実施した敷地調査の結果、地盤が緩くて建物が沈下する恐れあり改良杭を打つ必要ありと判定された。3m程度のセメント柱杭を4か所に打つ必要があり費用増になった。悪いことに、それだけでは済まなかった。杭を打つとなれば市の条例で埋蔵文化物の発掘調査が必要か調べなければならないのだ。

府中市は江戸時代の宿場町という以上の歴史がある。鎌倉街道と甲州街道という古い街道が交差し、有名な古戦場もある。更に遡れば2500年の式典があった大國魂神社の歴史ある町なので、どこを掘っても埋蔵文化財がゴロゴロしている感じだ。市役所の担当は自宅付近は「考古物銀座」と言うらしい。だが、数年前に建て替えた向かいの3階建ての家は発掘調査をやった気配ははなく、何も見つからない僅かな希望もあった。

先週敷地に3本の溝が掘られて調査され、今日その結果を聞かされた。70cm位掘ったところでローム層が現れ1m位のところから土器のかけらが4つ出て来て一貫の終わりとなった。竹べらを持ったボランティアの顔が浮かんだ。市役所の担当によれば調査に通常2か月位かかる、4月予定の着工が2か月ずれ込むことになった。

ローム層の下側の土は1000年以上前のものだという。私が50年前頃教わった知識では、富士山や浅間山噴火で放出された火山灰が堆積したのが関東ローム層だった。だとすれば、直近の富士山大噴火は300年前の江戸時代だったはずなのだが。正しくは関東地方の山手に積もった火山灰が長い時間をかけて風化した粘土層で、必ずしも1回の大噴火程度で形成されたものではないらしい。我家も少し高まった所にある。

ともあれ、家族揃って「えー!!!」だった。 工期が延びた結果、団地暮らしが長引くことになった。狭い団地での生活を最低でも2か月間余計に強いることになった(私は田舎暮らしで別の不便な生活が待っているのだが)。窮屈な生活なのに費用は余計にかかるというのは忌々しいが、誰にも文句は言えない。■

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