かぶれの世界(新)

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へなちょこオバマ銃規制案を支持

2016-01-09 18:57:01 | ニュース
5日にオバマ大統領はホワイトハウス執務室からテレビ会見を行い、涙を流しながら銃規制案を訴えた。銃の被害者家族を招いて執務室で会見するのは異例と言われ、涙を流して語る大統領の力の入れ方が感じられた。だが、肝心の銃規制内容は緩やかで甘い内容だった。NRA等の銃規制反対派だけでなく、規制支持派の一部からも酷評する声が聞こえて来た。

私はオバマ大統領を言うだけで何もしない「オバマ温泉」と揶揄する記事を何度か投稿した。例えば昨年10月に投稿した記事「アメリカの自殺」で、オレゴン州の田舎町ローズバーグの大学で10人の命を奪った銃乱射事件の後もその時は大騒ぎしても米国は何もしないだろう、何しろこの手の事件は毎日起こっているからと書いた。

事実、オバマ大統領は事件を厳しく非難したが、最早諦めの境地で他人ごとに聞こえると投稿し、今月5日まではその通りだった。直後に大統領としてのレガシー作りに立ち上がった、内容は全くの腰抜け、と皮肉な見方が報じられた。だが、私は歴史的に銃規制に対して強く反対する風土を十分承知して、オバマは巧妙に岩盤にひびを入れようとしているように感じる。徹底した規制案を提唱して潰されたのでは何も進まないからだ。

冷泉氏はニューズウィーク誌で銃規制案は、軽機関銃並のマシンガン(アサルト・ライフル)とその鉄砲の弾(多弾マガジン)の販売禁止、個人を含む販売元の身元チェックを言及してもいないのは腰が引けていると酷評した。私は米国の様な銃社会の風土を考え一歩進めるための現実的な一歩だったと評価したい。

オバマ大統領のアプローチは成功したようだ。8日付のワシントンポスト紙(WP)はCNN-ORC調査によれば米国民の67%がオバマ大統領の銃規制に賛意を示した。驚くべきは現在銃の保有者の63%が賛成、更には銃規制反対を唱える共和党の支持者の51%が賛成したという。規制反対を叫ぶ共和党大統領候補へ良い影響を与える可能性があると思う。

つまり、オバマ大統領の銃規制案は国民的支持を得たというべきだろう。私はこのアプローチはありだと思う。勿論、痛くもかゆくもない緩い規制委案でお茶を濁し、歴史的「やった感」を残すことだけで終われば、本来あるべき改革を妨害したことになる。次に続くものの為のきっかけになって欲しい。■
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老け方を考える(新)

2016-01-08 21:01:50 | 日記
朝起きて顔を洗った後鏡をのぞいて、私の顔が曾祖父の顔に似て来たと突然気が付いた。昨年9月頃だったが、「老け方を考える」という題で自分の顔がどんな風に老けていくのか分からないと投稿した。父は55才、祖父は20代半ばで早死にし実家に残っている遺影は私より遥かに若い。彼等はふさふさした頭髪で若々しい。

私の年齢は江戸末期から昭和まで生きた曾祖父の晩年の姿に近づいたということだ。鏡に映った側頭の残り少ない髪を刈り上げた私の顔は曾祖父の遺影にそっくりだと思った。年をとったらどんな顔になるか思い悩んでいたが、私がどんな老け方をするか見えてきた気がする。

我家にとって彼は中興の祖だったと思う。私が子供の頃土地の人達が、祖父や父を差し置いて曾祖父の名前を出して惣領とか跡継ぎと知らない人に紹介するのを何度も聞いた。戦後の農地解放まで地主だった実家は、彼が築いた財産を早死にした夫に代わり祖母や母が守ってきたものだ。

今も資産の形は変わったが彼が築いたものを引き継いでいると私は思っている。祖母に聞いたところによると、曾祖父は近隣の親戚筋からの養子で結婚した、所謂「入り婿入り嫁」だったので直接の血は絶えたのだそうだ。昔はそうやって家を守るのが珍しくなかったという。必ずしも血筋が繋がる必要はなかったらしい。何れにしても、私がどう年齢を重ねていくか将来の姿が見えたと思った。何だか安心した。■
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2016年大胆占い

2016-01-05 16:45:03 | 社会・経済
今年はどんな年になるのか、昨年も占いに困ったが今年はもっと読みにくい。
昨夏中国の為替介入以降、市場は混乱し始め株式市場は乱高下を繰り返した。私から見ると2016年はこの延長線上にある。つまり、世界経済という車は「米国利上げのペース」と「中国経済減速の程度」の2人がドライバーで、「原油価格の低落」が助手席に乗り、地政学の砂利道を走る。

また別の言い方をすると、世界経済は明確な方向性を失い、昨年より不安定な動き方をすると予想する。経済にとって決して良い状況ではない。変化の主要因となる各国の経済について以下に簡単に触れたい。(脱線するが米国で会議の席上、これを“walk through”と言ったプレゼンターに上手い表現だなと思った記憶がある。)

米国経済は底堅く金利上昇は2-3回あると予想され、ドル高で「輸出と物価上昇」の二つの頭を抑え込まれる懸念と、年末の大統領選で政治が動きにくくなる事態が、イエレン議長の判断に影響を与えるだろう。私は新興国経済の状況を織り込むと年2回の金利上昇が精一杯と予測、米国経済成長は潜在成長率を若干上回るそこそこの2.5%程度に収まる。

より不透明なのは中国経済だ。私は国内消費が6.5%を切る恐れがある、しかも実態と発表指標の乖離が大きくなり、見かけより世界経済へ大きな影響を与えるだろう。特に新興国へ深刻な影響を与える。改革が進み国内消費がどの程度カバーできるかが鍵だ。加えて習近平の統治スタイルがどこに向かうか、思い切った刺激策を発動するか、舵取りがどう影響するかとんと分からない。

2016年の世界経済は試練の年となる。各国は経済の強さを試され優劣がはっきり出て来ると予想する。欧州経済は低迷を脱しつつあるが、日本と並び世界経済の中で着実に存在感を失いつつある。日欧市場は中央銀行の金融政策に依存する度合いが高まるだろう。テロと難民対応や英国のEU離脱を問う国民投票など一歩間違えばEUの存立危機の問題が待ち構える。

新興国は最早一括りでは議論できない。上記の様に各国経済の強さを試される年になる。中国経済の減速と言っても経済規模は別格、インドが順調な成長を続ける一方、ブラジルとロシア経済は負け組の先頭を走り、それに南アとトルコも迫る勢いだ。夫々に国内政治、地政学上の問題を抱え状況によっては経済に優先して対応を迫られる可能性が高い。

ということで、昨年は「中央銀行の年」、2016年は「政治の年」になると私は占う。楽観的な私も今年の世界経済は悲観的とは言いたくない、控えめに「楽観できない」と表現したい。正直言うと書きながら「大胆占い」と言うより「小心者の占い」と感じている。しかし、これが実感だ。以上を総合して昨年10月のIMF予測と併記して私の占いを示す。

成長率    IMF15 大胆占い
世界経済    3.6   3.2
米国      2.8   2.4
欧州      1.6   1.2
中国      6.3   6.1
新興国     4.5   3.9
日本      1.0   0.7
(注)単位%、IMF15は2015年10月7日時点のデータ

最後に一言。中国経済指標が期待値を下回ったため、年明けの世界の株式市場は軒並み大幅下落した。私自身も大損したたので「大胆占い」が悲観的になったかもしれない。平素は短期的な現象に一喜一憂せず大きな流れを見たいと思っている。だが、これでは予測と言うのもおこがましい、あくまでも占い。果してどうなるか、今年も3ヵ月毎にレビューして行きます。■
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「人生の秋」のただ中で

2016-01-02 16:25:47 | 日記
年末に危機が襲う
晦日前の30日の夕方、オール電化の給湯器の電源が落ちた。マニュアルを見て調べるとブレーカーは飛んでなかった。定期検査票の連絡先で紹介されたメーカーの24時間サービスからはビジー音が聞こえて来るだけだった。息子が懐中電灯を持って戸外の給湯器タンクの様子を見に行ったが異常なさそうだという。

暗然たる気持ちになって息子と二人でマニュアルを読み返した。家内と私は風呂のない年末年始を迎える覚悟で諦め口調でどうするか相談し始めた。その時息子は「待てよ!」と一言言って懐中電灯を持って再び外に出た。暫くすると台所にある給湯器のリモコンの灯が点いた。急いで蛇口をひねるとお湯が出た。息子は見落としていた給湯器のブレーカーが落ちているのを確認して再投入した。私は屋内のブレーカーしか頭になかった。

もう一つの危機も
単純なことだけど私はとっさに頭が働かなかった。その前の日にも息子に助けられた。28日にパソコンで作成した年賀状をプリンターに打ち出そうとしたが、どうやってもはがきサイズに打ち出せなかった。1年前にMSオフィスの無料互換ソフトLebreOfficeに切り替えたが、印刷の設定法がMSオフィスとは微妙に異なりA4サイズの文書の一部が縮小されないで印刷された。1日かけて試行したがうまく行かなかった。

仕事から帰ってきた息子に状況を説明して見てくれるよう頼んだ。彼は一度も使ったことがないソフトだと断って調べ始めた。その間に私は風呂に入って湯船につかっていると、10分かそこらで「問題なかったよ」と声がかかった。風呂から出て私が設定変更しなかったパラメーターを示され、言われる通りにやるとうまく行った。今年は最悪の場合、年賀状の作成は年明けになると覚悟していたので救われた気分だった。

失われた柔軟性
最近、予期せず新しい状況に出くわした時に柔軟に頭を働かして対応することに難しさを感じるようになった。今までやっていた通りでなければ途端に困ってしまう。ITの専門家だったはずの私が近年のマニュアルレス・トレンドに戸惑っている。アップルやグーグル、フェイスブック等が操作法を通知もなく勝手に変えると私は迷い児になってしまう。そういう時、息子の世代は何の苦痛もなく使いこなしている様に見え、一方私は頭の固さを実感し「人生の秋」の真っただ中にいると痛感する。

好きなことに集中
田舎にいる時に病気で動けなくなったのもマイナスだけではなかなった。動けなくなったのを機会に新聞の読み方を改善した。一面にある主な記事一覧をランク付けしその順番に読んでいく。それ以外は読まない。重要だと思った個所にアンダーラインを引く。政治・経済・国内・海外・科学などで異なる色を使う。必要な部分だけ読み短い時間で終わる。前後関連を理解する為コラム記事を読み、ネット情報と照らし合わす。これを半年続けると証券会社の担当に聞かれて知ったかぶりのレクチャーを出来る様になった。興味があればまだ学べる。

有酸素運動だけでは足りない
近年、病気やケガをして運動能力が低下し基礎代謝量が落ちたのを何度も経験してきた。簡単に確認できるのが体力の定点観測の一つバドミントン練習で、昔は相手のもしなかったママさん達とゲーム練習しても勝つのは大変になった。筋力低下だけでなく瞬発的な動きが出来ずみっともない失敗をする。年令には勝てないと諦めていた。当時病気などで無理が出来なかったせいもあって、テレビ情報から穏やかな有酸素運動のみやった。

だが、昨年秋に帰京後考えを改めた。このままでは衰えていくばかりだと思い、ハードなトレーニングをやって少しでも筋肉を増やし基礎代謝量を回復に努めることにした。私より二回り若い(と言っても40代)クラブのメンバーが私の練習ぶりを見て助言してくれたのがきっかけになった。「年をとっても遅筋は鍛えられる」といって、主に体幹と四頭筋を鍛える練習を教えてくれた。

効果は直ぐに表れた。2か月もたたないうちに体重が2-3kg減り、僅かだが腹筋に割れ目が付き、腿の筋肉も縦に細い溝が出来た。バドミントンのゲーム練習の勝敗に直ちに成果が出る程ではないが、パートナーに迷惑をかけないか心配するだけだったのが、私自身動きが良くなって楽しめるようになった。年をとったからと自ら抑制していたものを解き放てば「人生の秋」を出来るだけ長引かせることは出来る気がする。秋の紅葉は何時か落ち葉になるが冬になる前にもう少し頑張ってみることにする。■
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2016年天邪鬼占い

2016-01-01 18:38:55 | 国際・政治
あけましておめでとうございます。
年賀状を受け取った方は下記のニューバージョン「2016年天邪鬼占い」をご覧になったと思います。絶対起こって欲しくないけど、現状を見るとそうならないとも限らないことをリストアップしました。予想と言うより絶対に起こって欲しくないことです。

------ (年賀状に書いた「天邪鬼占い」) ----------------
昨年の大胆占いは趣向を変え世界のリーダー像を茶化した予測が殆ど当たりました。
3つ以上当たるとヤバイと思ったのに、全て当ったのに世界は・・・

今年も同じ路線ですがもっと毒のある本当にヤバイ予想を狙いました。
1)米国は気が狂い、世界の期待に反してトランプが米国大統領に。
2)ロシア経済が更に悪化、プーチンは更に冒険主義になり暴走。
3)メルケルは難民問題でつまづき首相の座が揺らぎ、レームダック化。
4)習近平は一段と恐怖政治に向かい、内外で厳しい対立を生む。
5)安倍首相は改革路線を断念しポピュリズム政治に向かう。

この当たりそうもない予測が二つ以上当たると今年は本当に危ない。
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恒例の「大胆占い」は経済予測ですが、「天邪鬼占い」は政治予測です。「天邪鬼占い」で予想したのは世界のリーダーの決断ですが、彼等の決断は世界各国の人々の心の揺れの反映だと考えています。私の占う2016年の世界はポピュリズムを背景にした右傾化懸念です。

今日の日本経済新聞は米大統領選におけるトランプ氏の高支持率は、中間層の空洞化という構造的な変化を背景にしていると報じた。調査によると昨年中間層が初めて低・高所得層(1.21億人)を下回ったという。この議論には注意が必要だ。

実は中所得層から高所得層への増え幅の方が多いのだが、下方移動した人達の感情的不満は強くその政治エネルギーがポピュリズムに結び付いた。トランプ候補は彼等の不安に付け込んだ選挙戦を展開して高支持率を得ているが、一方で恥ずかしいと思う人が50%もいるという。ということで冒頭のような皮肉っぽい予測になった訳だ。

ロシア経済が経済制裁と原油価格低落の為大きく落ち込み、国民は厳しい生活を強いられている一方で、大統領に近い官僚や企業家が巨額の富を得ている。だが、プーチン大統領は80%以上の高支持を得ている。この奇跡はロシア国民が実態を知らされていないのと愛国心が支えている。今でも十分奇跡なのに、更に経済が悪化するとプーチンは国民の支持を狙い過激な外交を展開しないとも限らない。

歴史上かつてない数の難民受け入れを決断したドイツは国民からの強い反発を受けている。メルケル首相の英断もドイツ国民の反発も責められるない、どの国も非難できるものではない。私には100点の解は見えない。政治は結果責任というなら、メルケル首相は支持率を下げ決められない政治を強いられる可能性がある。それは誰にとっても不幸な結果になる。

習近平主席は「信じるところ」に向かって突っ走っている様に感じる、手段を問わず実行する為に徹底して権力維持強化している。その「信じるところ」が最終的に一体何なのか誰も分からないのが世界に不安と恐怖を与えると考える。経済力や軍事力をつけるとそれに応じて国際ルールや慣行を無視して力ずくで自己主張してくるパターンがより酷くなる可能性がある。

安倍首相の推進するアベノミクスは既に昨年頃から壁にぶつかっていると見られている。理由は明らかで成長路線を推進する為の規制改革が殆ど出来てないからだ。規制改革の別名は既得権益破壊であり、その別名は選挙だ。頻繁に繰り返される日本の選挙のシステム、特に小選挙区導入後はポピュリズムに陥り改革先送り傾向になりがちだ。■
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