一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

西川慶二八段、逝去

2022-01-20 23:10:45 | 男性棋士
西川慶二八段が17日に亡くなった。享年60歳。
西川八段は1981年11月四段。当時から西川八段の将棋は評価されており、後年、芹沢博文九段による「週刊将棋」での若手棋士斬りの連載では、西川八段だけが褒められていた(記憶がある)。西川八段は奨励会三段時代に中原誠名人との練習将棋で勝ったことがあり、そのころから芹沢九段は西川八段の将棋に注目していたのかもしれない。
竜王戦は2組、順位戦はB級2組が最高だった。西川八段の才能からすると物足りないかもしれないが、どちらも昇級できない棋士もいるわけで、棋士としては、成功の部類に入ると思う。
そんな西川八段に私は一度だけお目にかかったことがある。それは将棋ペンクラブの交流会だか何かだったと思うのだが、その酒の席に、西川八段も出席してくださったのだ。
西川八段は物静かで、聞き手に徹していた。私も珍しくゴキゲンで、棋友とマニアックな話が弾んだ。すると西川八段が「あなた、なんでそんなことまで知ってるの?」とばかり、目を白黒させていたのが記憶に残っている。
晩年は休場が続き、昨年6月、フリークラスの終了期限を待たず、引退した。
長寿命の日本で享年60歳は早すぎる。心よりご冥福をお祈りいたします。
コメント (2)
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