第48期女流名人戦第2局が23日(日)に行われた。先の王将戦もそうだが、タイトル戦が土日に指されるのはよろこばしいこと。大多数は休みであろう将棋ファンが、PCで進行を楽しめるからだ(もっとも王将戦は、無料中継がないが……)。
さて女流名人戦は挑戦者の伊藤沙恵女流三段が1勝0敗。しかし第2局を負けるとイーブンになり、流れは里見香奈女流名人に傾く。よってこの将棋も、伊藤女流三段は是が非でも勝たねばならなかった。
将棋は里見女流名人の中飛車に、伊藤女流三段が三間飛車に振った。伊藤女流三段は居飛車党だと思うのだが、里見女流名人に対しては相振り飛車を指すことがあるようだ。中飛車には三間飛車がいいともいうし、この戦法選択は理に適っていたのだろう。
しかし里見女流名人もさるもの。中飛車のまま、玉を左に移した。だが里見女流名人も左玉は指し馴れていないから、双方ぎごちない戦いとなる。結果はどう転ぶのか、興味深いところであった。
中盤、伊藤女流三段が飛車と銀2枚を交換し、わずかに指しやすくなったようだ。今シリーズ、勝敗は別にして、伊藤女流三段は指したい手をのびのび指している気がする。
そして通常なら伊藤女流三段がこのまま押し切るのだが、相手は里見女流名人である。妖しく粘って決め手を与えない。伊藤女流三段、△6七銀▲同玉△6九飛成。一見これで決まったようだが、実戦は▲5六玉と中段に泳ぎ出し、アマ同士なら、もうどちらが勝ちか分からない展開である。
事実、実戦も先手が面白くなり、流れからいって逆転っぽかった。
しかしここから伊藤女流三段が踏ん張った。里見女流名人も手を焼き、気がつけば後手が勝勢になっていた。
150手目△5六歩▲同銀に、△2九角(図)が気持ちのいい決め手。以下、180手まで伊藤女流三段の勝ちとなった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/9c/10a0c7e1f2038bbdc42f6fede287c942.png)
いやこの勝利は実に大きかった。重複するが、ここで負けたらイーブンだった。それを、一度は逆転模様になったものの、そこから粘って、再逆転した。今までの伊藤女流三段は、ここで負けていたんだと思う。こうしたゴチャゴチャした戦いに競り勝ったのが大きいのである。
しかし里見女流名人はここからが強い。実際、2連敗3連勝も2回達成しているのだ。伊藤女流三段は、次も勝ってストレート奪取しかない。とにかく、里見女流名人に立ち直りのキッカケを与えてはダメだ。
第3局は2月6日(日)。
さて女流名人戦は挑戦者の伊藤沙恵女流三段が1勝0敗。しかし第2局を負けるとイーブンになり、流れは里見香奈女流名人に傾く。よってこの将棋も、伊藤女流三段は是が非でも勝たねばならなかった。
将棋は里見女流名人の中飛車に、伊藤女流三段が三間飛車に振った。伊藤女流三段は居飛車党だと思うのだが、里見女流名人に対しては相振り飛車を指すことがあるようだ。中飛車には三間飛車がいいともいうし、この戦法選択は理に適っていたのだろう。
しかし里見女流名人もさるもの。中飛車のまま、玉を左に移した。だが里見女流名人も左玉は指し馴れていないから、双方ぎごちない戦いとなる。結果はどう転ぶのか、興味深いところであった。
中盤、伊藤女流三段が飛車と銀2枚を交換し、わずかに指しやすくなったようだ。今シリーズ、勝敗は別にして、伊藤女流三段は指したい手をのびのび指している気がする。
そして通常なら伊藤女流三段がこのまま押し切るのだが、相手は里見女流名人である。妖しく粘って決め手を与えない。伊藤女流三段、△6七銀▲同玉△6九飛成。一見これで決まったようだが、実戦は▲5六玉と中段に泳ぎ出し、アマ同士なら、もうどちらが勝ちか分からない展開である。
事実、実戦も先手が面白くなり、流れからいって逆転っぽかった。
しかしここから伊藤女流三段が踏ん張った。里見女流名人も手を焼き、気がつけば後手が勝勢になっていた。
150手目△5六歩▲同銀に、△2九角(図)が気持ちのいい決め手。以下、180手まで伊藤女流三段の勝ちとなった。
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いやこの勝利は実に大きかった。重複するが、ここで負けたらイーブンだった。それを、一度は逆転模様になったものの、そこから粘って、再逆転した。今までの伊藤女流三段は、ここで負けていたんだと思う。こうしたゴチャゴチャした戦いに競り勝ったのが大きいのである。
しかし里見女流名人はここからが強い。実際、2連敗3連勝も2回達成しているのだ。伊藤女流三段は、次も勝ってストレート奪取しかない。とにかく、里見女流名人に立ち直りのキッカケを与えてはダメだ。
第3局は2月6日(日)。