goo blog サービス終了のお知らせ 

一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

大山名人と升田九段のカラー写真

2022-01-28 23:10:47 | 将棋雑記
最近は落ち着いて夕刊(読売新聞)を読むヒマもない。ところが25日(火)は珍しく、寝る前にザッと見た。
すると2面に、大山康晴名人と升田幸三九段の対局姿が載っていて、ビックリした。
これは「Color the News」という企画で、むかし同紙に載った写真(当然モノクロ)をカラー化するものらしい。毎月第4火曜日掲載で、私は本当に偶然にこの面に当たったというわけだ。
写真は1962年11月21日撮影で、第1期十段戦第3局である。自動色付けシステムを用いて色付けされているが、カラーのポジフィルムで撮影されたのではと見紛うほど綺麗である。モノクロでもドット(点)の大きさなどで色の判別ができる、と聞いたことがあるが、AIの威力恐るべし、という感じだ。
あらためて、大山名人、升田九段の雄姿が素晴らしい。鑑賞するだけでご利益がありそうだ。
なおキャプションでは、観戦記者の姿もあることから、感想戦ではないか、と記してあった。
ちなみに第1期は大山名人が4勝3敗で優勝し、初代十段に就いた。
別の小さな写真では、加藤一二三八段の結婚披露宴が掲げられている。1960年のものである。
加藤現九段は18歳でA級八段、20歳で名人挑戦という、現代でも考えられない記録の持ち主だが、結婚も20歳と早かった。この決断力も含めて、あらためて加藤九段は天才だった、と認識する。
さて現在ではカラー写真はもちろん、動画さえふんだんに記録される。藤井聡太竜王なぞ、公式戦のほとんどがビデオ録画されているのだ。
まさに、写真の価値が薄くなりつつある。名棋士のカラー写真を見て唸る。そんな感慨を抱くのは、私たち世代で終わりかもしれない。
なお本日(28日)朝刊には、「ふるさと」という連載物の中で、藤井猛九段が、故郷の群馬県沼田市での思い出を語っている。これも必読である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする