中井広恵女流六段と私とはメル友なのである。ただ今月は1日(土)にお会いしたきりで、それ以来お会いしておらず、私に「ヒロエに会いたい禁断症状」が出ていた。
これは自分でもちょっと意外だったが、考えてみれば中井女流六段は「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」の2位だから、それも当然といえる。
「おいヒロエからだよ、参っちゃうなー」
私は苦笑しながら、本文を見る。
「こんばんは。こちらもアフターで楽しんでます。中井」
添付物が1点あり、それを開くと、シャレた居食屋で、有志が笑顔で写っていた。いかにも華やかな雰囲気だ。中井女流六段の姿がないことから、本人が撮影したものだろう。
私はここ1ヶ月、中井女流六段と酒席を同じくする機会が何度かあり、中井女流六段には私の悩みを親身になって聞いてもらった。もし中井女流六段がいなかったら私は確実に潰れていたから、そのご厚意には深く感謝している。
ただ私だって、それに見合った自虐ネタで、中井女流六段を笑わせてきたつもりだ。だから中井女流六段も、私といて楽しいのだと信じて疑わなかった。
ところがこの画像と本文を見ると、私がいなくても、中井女流六段は十分、楽しい酒を飲んでいるふうだ。これが私にはショックだった。
「大沢さんがいなくてさびしいお酒です」
せめてこう書いてくれれば、私も「ヒロエのやつぅ」とニヤケるところだが、「アフター楽しんでます」とアッサリ書かれちゃ、こっちは立つ瀬がない。私は「こちらも楽しくやっています」と、つまらぬ文章を返すしかなかった。
とはいえ…こちらは楽しいのだろうか。華やかなあちらに比べて、こちらは男だらけの将棋談議だ。大野八一雄先生は将棋の専門家。Hon氏は将棋のことさえ話していればいつもニコニコ。Fuj氏は何を話していても、最後は将棋の話に持って行ってしまう。まったくコアなメンバーで、さすがの私も息が詰まりそうだ。
「この前、出先のホテルで5時間あったもので、大沢さんの将棋ブログを読んでました」
とFuj氏が言う。
アンタ、ほかにやることがないのか…。
本人は否定しているが、Fuj氏は典型的な将棋オタクで、プロ棋士の将棋ブログから愛棋家のツイッターまで、ほとんどすべての将棋情報をインプットしている。
私のブログもたいそう気に入ってくれて、いつだったか「一公ブログのバックナンバーを全部読むつもりです」と豪語していた。今回早速、それを実行に移したらしい。最近、ブログの訪問者数は変わらないのに、ページビュー数が異様な伸びを示していたことがあったが、あれはFuj氏の仕業だったのだ。
Fuj氏は続けて、「室谷由紀ちゃんと山口恵梨子ちゃんの将棋なら、観戦記をタダでもいいから書きたいとか書いてましたね」とか、「ブログに私が出てきて複雑な心境だったけど、つい笑ってしまいました」とか、「『大野教室に行く』は、行く回数が増えるごとに『二十何たび』とか『三十何たび』とかいうタイトルになるんでしょうか」とか、無味乾燥な感想を述べてくれた。
まあありがたいことで、こうした声は、ブログを続ける原動力にはなる。
そのFuj氏、田町の将棋イベントでは、中井女流六段提供のプレゼントをゲットしたらしい。将棋愛が強い人には、それなりの賞品が当たるものなのだ。
Fuj氏が、大野先生に何かを渡した。Fuj氏と私は先日、川口から終電に乗り遅れ、大野先生の教室で一宿のお世話になったのだ。これは大野先生への「御礼」だったようだ。ちなみに私は、こういう配慮を全然持ちあわせていない。
大野先生は先ほどからあくびをこらえている。何しろきょうは、午前5時就寝だったのだ。
「きょうはこの辺にしときましょう」
大野先生が締めて、午後11時20分、散会。何だかんだ言っても、今夜も十分癒された、大野カウンセリング教室であった。
これは自分でもちょっと意外だったが、考えてみれば中井女流六段は「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」の2位だから、それも当然といえる。
「おいヒロエからだよ、参っちゃうなー」
私は苦笑しながら、本文を見る。
「こんばんは。こちらもアフターで楽しんでます。中井」
添付物が1点あり、それを開くと、シャレた居食屋で、有志が笑顔で写っていた。いかにも華やかな雰囲気だ。中井女流六段の姿がないことから、本人が撮影したものだろう。
私はここ1ヶ月、中井女流六段と酒席を同じくする機会が何度かあり、中井女流六段には私の悩みを親身になって聞いてもらった。もし中井女流六段がいなかったら私は確実に潰れていたから、そのご厚意には深く感謝している。
ただ私だって、それに見合った自虐ネタで、中井女流六段を笑わせてきたつもりだ。だから中井女流六段も、私といて楽しいのだと信じて疑わなかった。
ところがこの画像と本文を見ると、私がいなくても、中井女流六段は十分、楽しい酒を飲んでいるふうだ。これが私にはショックだった。
「大沢さんがいなくてさびしいお酒です」
せめてこう書いてくれれば、私も「ヒロエのやつぅ」とニヤケるところだが、「アフター楽しんでます」とアッサリ書かれちゃ、こっちは立つ瀬がない。私は「こちらも楽しくやっています」と、つまらぬ文章を返すしかなかった。
とはいえ…こちらは楽しいのだろうか。華やかなあちらに比べて、こちらは男だらけの将棋談議だ。大野八一雄先生は将棋の専門家。Hon氏は将棋のことさえ話していればいつもニコニコ。Fuj氏は何を話していても、最後は将棋の話に持って行ってしまう。まったくコアなメンバーで、さすがの私も息が詰まりそうだ。
「この前、出先のホテルで5時間あったもので、大沢さんの将棋ブログを読んでました」
とFuj氏が言う。
アンタ、ほかにやることがないのか…。
本人は否定しているが、Fuj氏は典型的な将棋オタクで、プロ棋士の将棋ブログから愛棋家のツイッターまで、ほとんどすべての将棋情報をインプットしている。
私のブログもたいそう気に入ってくれて、いつだったか「一公ブログのバックナンバーを全部読むつもりです」と豪語していた。今回早速、それを実行に移したらしい。最近、ブログの訪問者数は変わらないのに、ページビュー数が異様な伸びを示していたことがあったが、あれはFuj氏の仕業だったのだ。
Fuj氏は続けて、「室谷由紀ちゃんと山口恵梨子ちゃんの将棋なら、観戦記をタダでもいいから書きたいとか書いてましたね」とか、「ブログに私が出てきて複雑な心境だったけど、つい笑ってしまいました」とか、「『大野教室に行く』は、行く回数が増えるごとに『二十何たび』とか『三十何たび』とかいうタイトルになるんでしょうか」とか、無味乾燥な感想を述べてくれた。
まあありがたいことで、こうした声は、ブログを続ける原動力にはなる。
そのFuj氏、田町の将棋イベントでは、中井女流六段提供のプレゼントをゲットしたらしい。将棋愛が強い人には、それなりの賞品が当たるものなのだ。
Fuj氏が、大野先生に何かを渡した。Fuj氏と私は先日、川口から終電に乗り遅れ、大野先生の教室で一宿のお世話になったのだ。これは大野先生への「御礼」だったようだ。ちなみに私は、こういう配慮を全然持ちあわせていない。
大野先生は先ほどからあくびをこらえている。何しろきょうは、午前5時就寝だったのだ。
「きょうはこの辺にしときましょう」
大野先生が締めて、午後11時20分、散会。何だかんだ言っても、今夜も十分癒された、大野カウンセリング教室であった。