神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

ひさしぶりに熱燗

2017年11月05日 17時05分42秒 | ライフスタイル

母が亡くなって以来、酒に関しては一向に意気が上がらず、ほとんど缶ビール1~2本

飲まない日も結構あって、日本酒に関しては冷や酒を寝酒に、ちびりちびりくらい

燗をする元気も泣く、熱燗にはご無沙汰だった

宴会に出ても、ノンアルコールかビールで、陽気に飲む気になれなかったのだ

 

ところで夕べは、市民吹奏楽団の演奏会があった

ボランティア仲間のSくんがこの楽団でトランペットを吹いていて、かっては楽団長もやっていたのだ

その彼に頼まれて、金5000円也の協賛をしたらチケット一枚もらったので見に行ってきた

生の演奏会は久しぶりだ、一部はクラシック、二部はポップスで二時間楽しんだ

今回はSくんのソロパートがやたら多くて驚いたが、われわれの小さなイベントでやるのとちがって

800名収容の会場では思い切り吹くことが出来る、いつもの何倍も上手く吹いていた

久しぶりに脳内をリラックスさせて音楽を楽しんだ

外に出たら雨がやんでいた、20mほど向こうにに小さな一杯飲み屋がある

まだ暖簾が外でなびいている(一杯飲んでいこうか)

私が一人で飲みに行くなんて滅多にあることじゃない、急に熱燗が飲みたくなったのだった

そして夕飯も食べていないし、腹ごしらえもしたい、焼き魚が食べたくなった

この店の女将さんは60歳くらい、同じ水商売だから顔なじみだ、家庭料理が美味しい店だ

店に入ったら5席しか無いカウンターに2人先客が居た

軽く挨拶をして、まず熱燗2合頼み、「ご飯も食べてないから、少し腹ごしらえもしたい」

と頼んだら、素敵なセットが出てきた

そのあとも、小鉢、甘エビのさしみ、そしてこれは蒸したカブ、とても柔らかい

美味しい出汁が染みこんでいる

その後には、食べたかった焼き物が「鰺の塩焼き」も出てきた

隣のおじさん「失礼だけど、ほんとうに美味しそうに食べますねえ、嬉しくなっちゃう」

いつしか知らない者同士の会話が始まって、意気投合

おじさん、どこかの警備員をやっているそうだ、その帰りすがらだそうで、私と同年代の連れも居る

おじさんは71歳で、踊りが大好きなんだそうだ、隣町の人で「踊りの**って聞けばみんな知ってるよ」だそうだ

子供の時から踊りが好きで習い始め、10代で免許皆伝いただけるまでになったけれど、免許料の35万円

払えなくてあきらめたんだそうだ

越中八尾「風の盆」の話しで盛り上がった、おじさんほとんど一人で独壇場、わたしも食べながら楽しく聞かせて

もらっている

おじさん、すっかり嬉しくなって「まあやんなよ、遠慮はだめだよ」って2合とっくり一本おごってくれた

「おごったなんていわないでさ、ぐっと飲んでくださいよ」、すっかり良い調子

私はいつも熱燗はコップ酒だからペースが速い、4合カラにしたところで、おじさん達はお帰り

「またここで会いたいね」と言って帰って行った

あとは女将さんと二人きりだ、いろいろ話しをして、彼女も一緒に酒を飲み出した

「料理なんか自己流で習ったこともないから、こんなものしかだせないの、すみませんね」

「ここへ来る客は、ママの家庭料理を食べたくて来るんじゃ無いかと思うよ、美味いしこれが良いと思う」

「そうですか?」「そうだよ」私ももう一合注文して

それを飲み終えて「じゃあ帰るわ」

見送りに玄関まで出てきてくれた、雨はすっかりあがっていた、ここから父の家まで5分足らず

良い気持ちで歩いた。