ほんとに久し振りの暖かな良い一日だった。
週末と違って平日は忙しい、今日は不動産鑑定士を案内して歩いた。
外国の高級車でやってきた、儲かる商売なんだなと思った。
今度生まれ変わったら今までしてきた仕事はやらない。
自分の人生を考えた事なんて無かった、小学生の時から漠然と家を継ぎ、家の仕事を継ぎ、この町で生きると思っていた。
逆に言えば、そのくらいの社会しか知らなかった、あまりにも無知だった。
人生悔い無しというが、私などはこの歳になって悔いだらけだ、みっともないったらありゃしない。
真面目にコツコツやっていれば幸せな人生がおくれると思っていた、だけど人生終盤でこの様はなんだ!
・・・・・・・と、愚痴ってみたが、言っているほど深刻では無い
世の中にちょっと愚痴ってみただけ、そんなに悪い人生でもなかった、ただ残念なのはリタイヤ後に遊びたかった友があまりにも多く早死にしたことだ。
どうしてこの時代に50代60代で死んでしまうんだ。
これも人生だと割り切り、失ったものへの未練も断ち切ったつもりだが、なかなかに未練は断ち切れないみたいだ。
人、もの、金、いろんなものを失った、ぜったいと信じていたものさえ目の前から消えた。
だが私の法則では失ったものと同じ量のものを得るはずだ、去る者=来る者、落としたもの=拾ったもの、財産だって何かの形で戻るはず、そう信じている。
忘れがたいものさえ日に日に薄れ遠ざかる、それは悲しいけれどありがたい作用でもある、夕暮れの空を見ていると過ぎ去った日々が浮かぶ
思い出すのは辛いことより、楽しかった記憶ばかり
その記憶だけをもったまま死ねたら、それが大往生というものだ。
私が大好きだった飲み会、最後は去年の12月29日二次会も行った。
私の生活パターンなど180度変わって以後、飲み会はゼロだ、もっともコロナの第6波が大きすぎて世間一般やっていない。
県では昨日からまん防が解除された、明日ともだちが励ます会をやってくれるという、4人だけの飲み会だ、主催者は糖尿病で飲めないのだがこうして集まって話すことを楽しみにしている。
縮こまっているうちに人生が終わる歳になった、いつまでも縮んでばかりも居られない。