80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

クモユニ143の製作(1)

2024-06-20 13:21:01 | 中央東線周辺
トラブル発生で凹んだので、しばらく連結相手のクモユニ143へ逃げてマインドを回復したいと思います。

捨てる予定だったダンボールの塗装ブースを誤って使ってしまい、スプレーしたとたん、中に溜まっていたホコリが舞い上がってそのまま定着してしまいました。もー最悪です。。。実車はポリウレタン樹脂の塗り屋根で新製されていて、新車の頃の写真を見るとベンチレーターとの色の差がほとんどなかったのでシューッと丸ごと一気に吹いたのですが焦りは禁物ということで。。



クモユニ143は窓も少ないのでペーパースクラッチでいきます。いつもどおりWordで作図して#300スノーマット紙に出力。



窓を抜きます。運転席脇と2-4位側の3つの窓はユニットサッシになっているのでシール紙で枠を表現。色がついているのはテストプリント品を再利用したためです。乗務員ドアはこの後いったん切り抜き、やや小さめにトリミングしてからツライチになるように貼り戻す予定。



下回りはPLUMの115系の余りパーツを活用します。台車をTOMIXの密封コロ軸受台車に、動力車の床板を真鍮板に変更するので余るもの。ただし実際はまだ着手していないので「余る予定のパーツ」ですが。。ちなみに一緒に置いてある箱型ベンチレーターはPLUM201系の余り品で、ちょうど4個あったので助かりました。



 
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ワインレッドの115系を仕立てる(3)

2024-06-17 03:08:03 | 中央東線周辺
ひとつ訂正があります。TOMIXのモハ114-1000のMG冷却用ルーバーはモールドではなく、真鍮エッチング?の別パーツを貼り付けたもの、すなわち今回「訳あり品ではないか」と疑った仕様がデフォルトのようです。

読者の方から「私のも取れてしまいました」とのコメントをいただき、まさかと思って、以前、信越線の冷房準備車5連として仕立てた編成に入っているモハ114をチェックしたところ、2両とも写真の通り別パーツとなっていました。幸いどこも紛失していなかったのでひと安心ですが、SIV仕様への転用も見越してルーバー無しを共通設計としたのだとしても、接着だけはしっかりしてほしいなと思いました。



ということで、パンタが載っていなかった件は依然として謎のままですが(笑)、ルーバーの件は事情が分かってスッキリしたので改造を進めていきましょう。

クハ111を転用したクモハ115にシャター式タイフォンを取り付けました。筑波車輛工業(工房ひろ)の「耐寒/小」で、本来はキハ40系用らしく後退角が浅いので、ボディ側をわずかに削ってなるべく正面を向くようにしました。



冷房準備車と共通設計の115系と違ってクーラーを外すと大きな台座が現れます。冷房準備フタ(上)を取り付けるためにこれをカットします。



台座をカットし、併せてランボード側面を傾斜タイプにするため、t0.3プラ板を貼るイメージで屋根肩とランボードを削ります。



ゴム系接着剤でt0.3プラ板を貼ってしばらく乾燥。このランボードの修正作業は3両とも共通です。



続いてモハ114を2600番台にするためパンタ周辺を「微低屋根」化します。実物で20mm、模型で0.25mmという薄さもさることながら、既にパンタ台や配管のモールドがある部分をどうやっていじるか悩ましいところです。いっそ屋根と一緒に「全部削ってやり直す」のが簡単ですが、ダメもとで「全部残して周囲を掘り下げる」というトンデモ工法に挑戦することにしました。もしダメなら全部削るだけです。笑



カッターとモーターツールを併用し、パンタ台と配管を削り込まないように注意しながら掘ります。ん~~微妙ww



粗めの耐水ペーパーで地ならし。ほほー・・・なんとかなるかも知れません。



続いてクハ115です。模型は「奇数向きクハ」の2100番台なので、クモハ・モハと組ませるため偶数向きに改造します。これはジャンパ栓収めのマウントを外して穴をパテで埋めたところ。この後整形し、色合わせが心配ですが部分塗装で仕上げます。



ジャンパ栓の方も偶数向き、すなわちKE76の3連が向かって左側にくるように入れ替えるのですが、元のパーツをただカットして左右を入れ替えてもダメなので、ちょうど着工待ちになっているPLUMのクハ115のパーツを流用しました。1両分のランナーに奇数・偶数両方のパーツが含まれていて、2両分買ってあるので可能になったというわけです。ちょっと大味ですが走っちゃえばわからなーい♪



で、このクハ115-2100ですが、モハ114と同じくベンチレーターの位置が後位(右)へ寄った「冷房準備車パターン」なのが気になります。いや、実際、冷房準備車で落成してはいるのですが、2000番台の末っ子で1981年製造といえば既に新製冷房車へ移行している時代で、同じ編成を組むクモハ115とモハ114はベンチレーターが前位(左)へ寄った「新製冷房車パターン」であることが図面で確認できています。(実車写真は真横のものが無く未検証)



これがクハの図面ですが、確かに模型と同じく左から2個目のベンチレーターが右寄りです。しかし、どうもこれは誤りのようで、実車はこれが左へ寄った「新製冷房車パターン」で間違いないようです。理由は最後に書きます。

(「新ぜかまし文庫」より)


ベンチレーターを外してみると・・・モハと同じく「1本脚支持」になっていて、脚を差し替えることによってベンチレーターが移動するという、うまい設計になっていました。しかし外したベンチレーターの右足は折られていて差し替えることができません。



じゃあ隣りから持って来よう・・・と外したら、なんだか見たことのない構造になっていてビックリ!w



しかも、ベンチレーターを入れ替えてもちゃんと刺さらなかったり(左)、ユルユルで接着しないと使えなかったり(右)と散々です。しかし、これは設計思想としては正しいのでしょう。鉄道の知識もない人たちが組み立ててもちゃんと組み立てられるよう、「間違った場所には刺さらない」設計になっているわけです。



仕方ないので取付穴を少しだけ拡大し、手持ちのベンチレーターをあてがうことで何とか収まりました。



ランボードと「微低屋根」のパテが乾いたら整形していきます。



さて、先ほどクハのベンチレーター配置が図面と異なり「新製冷房車パターン」で間違いないだろう、と書いた理由ですが、リンク先の記事が間接的にそれを証明してくれています。特に「追記」のところにヒントがあります。

サイトの記事を要約すると次のとおりです。
・身延線の奇数向きクハ115-2100番台はすべて新潟へ転出し、ほとんどが方転改造を受けるとともに冷房化された。
・この中の1両クハ115-2041は前位寄りのベンチレーターがなぜか1個撤去されている。
・JR東日本の改造車でベンチレーター撤去は珍しいと思ったら、天井の整風金具の取付位置を誤ったためにベンチレーターと位置が合わず、結局撤去してしまったらしい。
・どうやら、新潟に多かった「冷房準備車」のパターンに合わせて整風金具を施工してしまったのではないか。

つまり、逆に言えば、この2041号車以外はちゃんと「新製冷房車のベンチレーター位置に合わせて整風金具を設置した」わけですから、クハ115-2100番台のベンチレーター位置は「新製冷房車」相当だったことになります。

あと、間違った理由が「新潟に多かった「冷房準備車」のパターンに合わせて」と書かれていますが、上に示した誤った図面がその後押しをした可能性もありそうです。2041号車以外はちゃんと改造出来たのですから、何らかの理由で「図面と違うぞ」という情報共有がこの車だけ落ちてしまったのかも知れません。

真相は分かりませんが、ベンチレーターが1個無くなってしまった実物に比べたら、ベンチレーターの差替えで済む模型の間違いなど可愛いもの・・・かも知れませんね。


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ワインレッドの115系を仕立てる(2)

2024-06-15 09:24:45 | 中央東線周辺
冷却風取入口を用意します。左のルーバーはエコーの洋白エッチングパーツで、クモハ115の前位寄りに付く主電動機用2個とモハ114のMG用2個です。右はt1.2プラ板から切り出した妻面に付く主電動機用で、クモハの後位用1個とモハの両側分。と、ここまで準備して、モハ114のMG用は車体にモールド済みだから要らなかったと気付いたのですが・・・



現車を見てびっくり!なんか別パーツが貼ってあるぞ!?



しかも反対側は剥がれ落ちていて接着剤の跡だけが残っているという。。これはどういうこと????



間違ってモハ115の車体を組み合わせたのかとも思いましたが、妻面には配管があってモハ114用で間違いないようです。調べてみるとルーバーの無いモハ114はMGをSIVに換装した新長野色版として製品化されていて、新潟転属後の湘南色の復刻塗装車も製品化されていたのでそれが紛れ込んでしまったのでしょうか。だとしても剥がれ落ちるようなパーツを貼って販売することは考えられません。



思い当たるフシはあって、実はこの増結セット、某店で購入しようとチェックしたらなんと「パンタが無かった」のです。普通なら買いませんが、もともとPS23への換装を考えていたのと再生産品より安かったこと、何より走行に問題が無かったので購入しました。廃番となった青箱が残っていたので不思議だったのですが、やはり何らかの事情で訳あり品が紛れ込んでいたのでしょう。
自分的にはどうでもいい話だったので墓場まで持っていくつもりでしたが、増結セットのモハ114にルーバーを貼る話をすれば「なんで?」となるので(笑)ちょっと触れさせていただいた次第。

ということで、モハ114のMG用ルーバーをエコー製に貼り換え。



車端部の雪切室はユニットサッシと雨樋を養生したうえでまず外枠のモールドを削り・・・



ルーバーをパテで埋めて研磨仕上げ。妻面に代わりとなる自作の風洞カバーを貼ってあります。



クモハ115の2位側は支障する愛称/種別サボのモールドを削ったうえでこちらもエコーパーツで再現。



1位側はなぜか全体的にモールド位置が低いので、号車札差しも含めて全部削ってエコーパーツに置き換えました。



前面はタイフォンをシャッター付に改造するためスリット式のモールドを削除。手持ちパーツが無いので購入待ちです。




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ワインレッドの115系を仕立てる(1)

2024-06-13 20:35:57 | 中央東線周辺
PLUMの115系の前に、以前こちらの投稿でクハの入線報告をしたワインレッドの身延線115系編成を仕立てていこうと思います。今のところお供のクモユニ143まで射程には入れていますが、気分次第でさてどうなりますやら・・・

経緯をもう一度振り返っておきましょう。

キャスター付きストッカーというあらぬ場所からTOMIXの湘南色モハ115+114(M)ユニットが発掘される

長編成に伸ばしていく気もなく、さりとてM付を放っておくのももったいないので3両でまとまるターゲットを探す

身延線なんかいいんじゃない?って思ってた矢先にワインレッドのクハ115-2100番台の中古を発見し速攻ポチッ!

KATOのクハ165の半端ボディをホビセンでゲットし、モハ115のクモハ化の道筋が見える

デフロスターが無いフロントガラスをどうするかでもんもん期が過ぎる

クモハ115-2000と形態そっくりな「クハ111-2100トイレなし」の出物を発見し速攻ポチッ!!!!

さっそくモハ115の下回りのクモハ化に着手←いまココ

と、こんな感じです。要はボディのクモハ化改造は諦めて、ほぼ同形態のクハを1両買ったという話。
住民税の定額減税分が原資と言えなくもありません。サンキュー減税メガネ!笑


こちらが「クハ111-2100(湘南色)トイレなし」(HO-307)です。奇数向きでジャンパ栓収めが付いているのも加点要素。



非公式側から。ご覧の通りトイレがありません。115系1000番台に相当するこのシートピッチ拡大車では、車端部の窓周辺の寸法取りが車種に関わらず一緒になったのでクハをクモハに化かすことができます。余談ですが、実車は同じ番台で途中からトイレ付に設計変更された車があるそうで、まあなんたるカオスっぷりでしょうか。



一番心配したのが固定用ツメの位置ですが、さすがプラ量産車。モハ115とクハ111であっても見事に一致していたので、何ら手を加えることなく矢印のように室内をそっくり入れ替えることが可能と判明しました。上がクハ111、下がモハ115です。



先頭の形状に合わせて床板をカットします。右がお手本のクハ111、左がそれに合わせてカットしたモハ115です。クハのウエイト板に見える黒い帯はライト消灯用スイッチの一部で、これをスライドさせて接点の間に挟むことで消灯できるものです。消灯が必要なのはクモユニ連結時ですが、幸い甲府方のクハの前に連結されていたようなので、クモハでは不要と考え再現しませんでした。



スカート取付用の突起が無いのでタップを立ててM1.2ネジでとめます。ボディに干渉する場合は少し頭を削って“なんちゃって低頭ネジ”にする予定。



2000番台は耐寒耐雪構造の簡易版という位置づけなのでスノープラウが付きます。まずは台車をはずそうとしてモーター見立てのカバーをこじ開けたらツメが折れました・・・。まあ開け方が分からず破壊覚悟でグリグリやったので想定内なのですが・・・



TOMIX純正のHO-S15がどこも品切れなので、エコーのスノープラウを整形して真鍮板から切り出したステーを半田付けしたものを取り付けました。ちょっととんがり過ぎかも!?。



仮完成した下回りにクハ111の室内をパチッ!厳密にはクモハ115とモハ115では床下機器の一部が違いますがそこは大目に見てちょ、であります。



出来上がり3連のイメージ・・・というか過渡期の混色編成のようですね。次はボディをクモハ化していきます。


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ホリデー快速あきがわ(公開試運転)

2024-06-12 21:31:06 | 中央東線周辺
PLUMの201系プラキットを組んだ201系「ホリデー快速あきがわ」がほぼ完成したので公開試運転を行いました。ま、ギャラリーゼロなんですけど。。w

場所はご存じホビーセンターカトー東京。



こちらの貸レイアウト(運転体験コース)で走らせてみます。先月買い物をしたときにもらっておいた運転券を使いました。平日の午後で先客もおらず、すぐに走らせることができました。利用可能時間は25分間です。



まずはホームに並べてスタート。ほぼ素組みですが、手軽にこのクオリティの編成モノが手に入るのは嬉しい限りです。



トンネルを抜けて鉄橋を渡り・・・



踏切を通過



と、絵面からは順調な試運転風景に見えますが、現実は違いました。実は脱線に見舞われて1周もできていません・・・



KATOさんの名誉のために申し添えますが線路状態がそれほど悪いわけではありません。補重が足りないためにカントの出入り部分で浮き上がってしまうようです。ギャラリーが居ないのをいいことに、特に状態の悪いクハを両方ともはずして周回。なんだかなぁ。。



それでも脱線するのでT仕様のモハ200も外し、結局T車は全て車庫入りしました。いくらギャラリーが居ないとはいえ恥ずかしいの極みw!なお、金属床板ではなくキットのプラ床板に動力一式を組み付けたモハの調子はすこぶる良く、せめてもの慰めとなりました。



余談ですがこのスノコ状のテーブル、隙間の幅が16.5mmにぴったりなのは計算された結果なのでしょうか??



脱線の原因はうすうす分かっていて、主に次の3点と分析しています。
1)車重が軽い → T車の補重が必要
2)台車まわりの自由度が低い → 腰高覚悟でセンターピンスペーサーの増厚
3)カプラーまわりの自由度が低い → これの改善は少々厄介

カプラーはIMONの通電カプラー(ISカプラー)を使ったのですが、自連形状をしているものの通電接触を重視しているためかナックル部のガタはほとんど無く、首振りが渋いのと相まってねじり曲げに弱いようです。どこかのネジを緩めると首振りが柔らかくなるといった構造でもないので、地道なグリスアップなどで首振りを改善していくのが早道かも知れません。そういえば軽い車両には向かないとかなんとか説明書に書いてあったような・・・?



ともあれ課題出しはできたので、そのチューニングとインレタ貼りなどの仕上げを進めて完成させたいと思います。


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