80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

急行「伊那」を仕立てる(3)

2019-07-14 02:27:45 | 中央東線周辺
サハ153が無事編成に収まったので、いよいよクモハ165とモハ164のユニットを新製冷房車スタイルに改造していきます。KATOの初期型とは細かいところでちょいちょい違いがあります。Satokawaさんからの情報をもとに、とりあえず目に付く部分だけ手を入れていくことにします。


まずタイフォンをスリット型からシャッター付の耐寒型に変更します。ただ変えるだけでなく、取付位置も少し下に下がっている(ヘッドライトの下側とだいたい合っている=塗り分け線の真上あたり)とのことだったので、改めて模型を眺めてみると、すでにだいぶ下に下がっている印象です。なんか雰囲気違う。。



では、実車はどうかということで、「リニア・鉄道館」で撮影した写真を見てみると、タイフォン下端とグリーンの塗り分け線との間にはそこそこ空きがありますね。



別々に見るとよくわからないので並べてみます。どうやらKATOのタイフォンは位置は正しいようですが、若干オーバースケール気味なため、塗り分け線との間が狭く見えているのではないかと思われます。



交換するタイフォンは、筑波車輌工業のロスト製品、「D-021 タイフォンA(耐寒/小)」を奢ることにします。



基本的には現在のタイフォンを削り取って新たなパーツを取り付けるだけですが、ヘッドライトはじめ周囲に突起物がいっぱいあってカッターが入れにくいため、少し遠回りな方法で地道に削り取ります。幌座を外し、緑色部分にマスキングテープを貼って養生してから、まず、タイフォンのスリットだけを削り取ります。



続いてφ1.5mmドリルで「新たな中心」に穴を開けます。先に中をくり抜いて体積を減らしてから残りの外周部分をカッターで削り取っていこうという作戦です。しかし天地方向の位置決めに熱中するあまり左右のセンターがずれてしまいました(汗)。穴を大きくして乗り切る予定です。なお、向かって左側は、半分ぐらい外周も削り取った状態になっています。



外周を全部削り取ったところです。実はこのロスト製タイフォンですが、どうもキハ40系など前面後退角の緩い車両向けらしく、後退角が大きい当車にそのまま付けると外を向いてしまうことがわかりました。そこで少しでも前を向くように、元のタイフォンの外側寄り(ヘッドライト寄り)は少し削り残してあります。



交換パーツを仮に差し込んでみました。おお、よきよき♪



次は屋根まわりです。ベンチレーターの位置を修正するため、クモハ(上)は1列目だけ残し、2列目と3列目、それにデッキの台座を削り取ります。モハ(下)は全ての台座を削り取ります。元の取付穴は細いプラ材とパテで埋め、あらあらの整形をした状態です。



サーフェーサーを1回吹いてから新たな位置に取付穴を開けます。写真のモハ164は中央1列から、左右2列配置に変わります。



クーラーとベンチレーターを仮に取り付けてみました。クモハの運転室上にはホイッスル(メーカー不詳・ロスト製)も追加してあります。なお、クモハの分散クーラーはスナップが硬く一度はめると取り外しが大変なので、とりあえず1個だけ取り付けました。




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