80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

「鉄道ファン図書館」に登録してみた

2022-09-14 00:14:12 | ひらき
雑誌「鉄道ファン」でおなじみの交友社が運営する「鉄道ファン図書館」に入会(登録)してみました。絶版本(バックナンバー)が毎月税込396円で読み放題というサービスで2年ぐらい前に始まったようです。



これまでは作りたい車両の形式図が見つからないとインターネット古書店などから紙本のバックナンバーを購入していましたが、せっかく引っ越しの際に整理した本棚が、あっという間にぎゅうぎゅう詰めになっていくので何とかしたいと思っていたのです。

何冊かペラペラ立ち読み?してみましたが、あーこんなこともあったよねーなどと、本当は形式図目当てだったのに色々な記事を読みふけってしまい「沼」を実感。

このサービスのいいところは、鉄道ファン誌だけでなく車両配置表や20系客車の解説書なども収蔵されているところです。特に車両配置表は1968年から国鉄末期の1986年まで閲覧できるので国鉄大好きモデラーにとっては天国!



ということで、今後は「とりあえず模型図面描いてみるか」「とりあえず1両組み立ててみるか」みたいな無計画着工が今まで以上に急増する恐れがありますので、どうか生温かい目で見守ってやってください。ちなみに本日の投稿のカテゴリーは「ひらき」となっております。笑


さて、こんなテイタラクなので工作がいっこうに進みません。一方で注文品が続々と着荷してくるので足の踏み場がなくなってきました。

トラムウェイのタキ25000が到着しました。ちらっと見た限りではなかなかいいディティールに仕上がっているようです。某店の予約枠の関係で無番号(番号インレタ選択式)しか注文できなかったのですが、製品には番号・会社・常備駅のサンプルリストが入っていたので、ネットの写真(少ないです)なども参照しながら決めていこうと思います。



ワールド工芸のV11通風コンテナも到着しました。先日は2個注文したところで品切れになってしまったのですが、最近見たらまた販売していたので3個注文し、無事コキ1車分が揃いました。



一方のコキはというと、KATOのコキ10000から改造中のコキ5500モドキがあるので、側面の補強リブを追加して初期型にアレンジし、緊締装置も削ってTOMIXの余りパーツで5個積みタイプに改造すればヨシ!と、積荷の豪華さと比べると申し訳ないくらい不釣り合いなシャーシとなりそうです。まあそれでもツム、コキ、ワフと、C56の牽く高原列車の要となる役者は揃ったのであります。


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山梨の香りを箱詰め

2022-09-11 17:04:38 | 中央東線周辺
ぶどうが旬ですがぶどうの話ではありません。

コトの発端はトラムウェイのタキ25000が発売になったとの報を某模型店のメールで受信したこと。タキ25000はLPガス専用のグレーのタンク車ですが、中央線の1970年代の黒貨車を再現するために1セット2両を予約していました。お約束の発売遅延で油断していたら一気に巻いてきましたねー。笑

同じく編成に組み込む予定のTOMIXのタキ9900キットも入手済みなので、こりゃ早いとこEF13を仕上げなくちゃなあ・・・いやまてよEF64でも時代的にはOKじゃないか?写真、写真、、、

ということで困ったときの駆け込み寺、「懐かしの国鉄列車・車両編(=懐かしの中央線)」を拝見するのですが、だいたいブラウジングしているうちに本来の目的を忘れていろいろ見入ってしまいます。隅から隅までもう何度も見ているのに、いつも何かしらの発見があって中央線好きにはたまらないページです。

で、今回も別のターゲットにロックオンしてしまいました。「中央線ー1」というリンク先のページをご覧いただくと、最後の方にオレンジバーミリオンの旧型国電が写った写真が2枚掲載されています。阪和線から身延線に転じて間もない頃に撮影されたクモハ51830とされています。元々は両運のモハ42として生まれ、その後片運化、3扉化、おまけに主電動機載替え・・・と魔改造を繰り返してきたとのことで旧国ファンの間では有名な車両だったようです。

当然この写真は前々から気になっていたのですが、特に食指が動くわけでもなく見過ごしていました。しかし今回はいろいろ結びついてしまいました。「大糸線シリーズを少し整理しないとなぁ・・・」「買ったまま放置してあるKATOのクモハ41+クハ55もそろそろ何とかしないと・・・」と考えていた矢先のことだったので。


大糸線シリーズというのはだいたいこんな感じで、ほとんどがペーパーキットかペーパースクラッチのもので未完成含めて12両(ぐらい)あります。ところがこのうち4両がクモハ43で、なんなら800、802、804、810の実車全部が揃ってしまうというアンバランスさ。



まあ全部いても悪くはないのですが、そうすると一時期本気で目指しかけた「長キマ全車制覇!」がまた発動してしまいそうで怖いので、未完成の1両をネタにしてクモハ51830へ改造してみようかなという話です。狭窓が並ぶ平妻42系で低屋根化済みと、タネ車として申し分ありません。



主な改造ポイントは中央のドア増設と、両運時代の面影を残す車端部の窓配置の再現といったところでしょうか。



ちなみにこの車両はすでに改造車となっていて、なんと、いさみやのクモハユニ44のキットを切り継いで作ったものです。何十年前か忘れましたが、いさみやさんに行くとクモハユニ44とオハ12のキットだけが山のように売れ残っている時期がありました。狭窓国電の改造ネタにいいということで3、4両買ってきた思い出があります。



いちおう電装準備車ということで穴開きの床板に日光のDT12が取り付けてあります。確認していないけどまず軸受メタルなしの旧製品のはず。



そうガンガン走らせる車両でもないので旧製品でもいいのですが、幸いストックパーツのなかにメタル入りのDT12を発見。渡りに船。



さらにWB=31mmのMPギヤはクモニ83を動力化しようと思って買ってあった電動車ユニットを分解して捻出(モーターなどはE353系プロジェクトへ供出)。片台車駆動でモーターはFK-130SHで十分かな?連結相手もあるし・・・



そう、ここで放置プレイ中のKATO旧国の出番です。これをなんとかしてクモハ60とクハ68に変身させてスカ色に塗って連結させる。



幸いドア改造パーツもあります。



さて、3両は中途半端なのでもう1両欲しいですね。やっぱ狭窓でしょ!ということで、クハ47のうち前面雨樋が直線のサハ48からの改造編入車をチョイス。このタイプは061と063があったようですが、写真を探したら富士電車区へ入れてもらって撮影したクハ47063がありました。前面窓もHゴム改造されていなくてカッコイイ♪

(クハ47063/1978年8月,富士電車区にて)


ちなみにこの063はかなり以前からコロ軸受のTR34を履いていたとのことです。どれどれ?・・・と写真を拡大したら本当にそうでした。気づかずに貴重な写真を撮っていたものです。できればクモハ51830にも出会っておきたかったですね。この富士電車区訪問時の写真は別の機会にご覧に入れたいと思っています。



TR34ではありませんが、分解した電動車ユニットからDT13が捻出されたので、ブレーキまわりを整形して履かせればバレナイ、バレナイ♪これでギヤ、モーター、台車などほとんどものが再利用できました。アンコウ鍋のようで気分がいいですね。爆



さて、再利用できましたとか言ってまだ完成どころか着工も未定ですが、とりあえず今日の本題である箱詰めをしましょう。先日大量に買った紙箱ですが、KATOの2両は内箱のまますっぽり収まりました。タネ車の車体やパーツも収まってめでたしめでたし。



この4連は身延線ではありますが、完成の暁には「塩山⇔韮崎」のサボを掲げた甲府ローカルに仕立てたいと思います。冒頭に紹介したサイト「懐かしの中央線」の世界ですね。



ちなみに、いさみやのクモハユニ44は、残骸をかき集めたらもう1両分あることが判明。供養として(?)これはガチのクモハユニ44として組んだ方がよさそうですね。


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消えゆく銭湯

2022-09-10 01:28:23 | その他
きょうは電車の話はありません。

近所の銭湯が2、3か月前に廃業したのですが、先日からいよいよ解体工事が始まりました。たまにしか通らない道で、初めはああついに解体始まったかーぐらいにしか思っていなかったのですが、今日見たところ、いよいよ脱衣場や洗い場の屋根が取り壊されて、あの「ペンキ絵」があらわになっていました。

特に銭湯マニア、ペンキ絵マニアというわけではありませんが、こうした消えゆくニッポンの風景は今記録しておかないと後悔することになるゾと、鉄道・バスの廃車体や遺構でさんざん苦い思いをしてきたカンが働き、意を決して(大げさ)写真に収めてきました。

残念ながら重機が手前に入ってしまっていますが全景です。廃業後を記録したサイト(あるんですねぇ)の情報では左が男湯、右が女湯だったようで、男湯には見事なまでの富士山、そして女湯には能登の景勝地見附島、通称軍艦島が描かれています。



横の道へまわって男湯の富士山を違う角度から見てみます。西伊豆の雲見から見た駿河湾ごしの富士山だそうで、手前にある夫婦岩は「牛着岩」というのだそうです。読み方はウシツキイワともギュウチャクイワとも諸説あるとか。どんな場所か試しにグーグルストリートビューで確かめようとしたら、見事に曇っていて富士山は見えませんでした。。笑



女湯の見附島の拡大です。過日の珠洲市で震度6弱を観測した地震をはじめ何度か地震のたびに崩れてしまっている軍艦島ですが、まるで定規で描いたような直線美あふれる岩肌とこんもり茂った頂上部分が、ある種の“心地よい誇張”をもって描かれています。富士山ともども葉ぶりの良い松と水面に浮かぶ帆掛け船が郷愁を誘います。



今回の廃業はコロナ禍、燃料費の高騰、そして設備の老化という三重苦の末の決断だったようです。特に設備の老化に伴う漏水が命取りになった由。周辺ではまだ営業を続けている銭湯もいくつかありますが事情はどこも同じはず。銭湯など行かないおまえが言うなよって話ですが、地域の常連客のためにもなんとか頑張ってほしいと切に願うばかりです。
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続・E353系の模型化を考える

2022-09-09 02:53:28 | 中央東線方面
以前、E353系の模型化を考えると題して複雑な前頭部をどう模型化しましょうかね・・・という投稿をしましたが、今回はその続編で窓やドアなど側板の寸法取りの話です。

設計のベースは「とれいん」2018年2月号や「鉄道ファン」2018年2月号に掲載された形式図とします。車体形状のみに着目すれば、基本編成の場合クハ2種、モハ2種、サロの5種類に分けられ、サハはトイレ付モハ(モハE352)と同一とされます。まずはこれらを1/80にスケールダウンしたのですがひと波乱ありました。



上記2雑誌ともそうなのですが、スペースの関係からかモハE352やサハE353の図面がありません。写真はあるので他形式から類推してくれということでしょう。こちらがその例で被写体は11号車のモハE352です。ごく一般的なトイレ付中間車の設計でその意味ではモハ485とさして変わりません。笑



こちらが図面のあるモハE353の例です。デッキは車端でパンタ付です。



そしてこちらが新宿向きクハE353と同一車体とされる付属編成のクモハE352(図面あり)で、赤丸部分を上のモハE353と合体してやればモハE352(&サハE353)が一丁あがり!のはずだったのですが寸法が合いません。うぅむ敵は手ごわいな・・・



図面をいろいろ眺めまわしていると、車端部の吹寄せの寸法が何種類かあることに気づきました。とりあえず図面がある車体からピックアップするとこのとおりで、モハE353が685mmで最も広く、次いでサロE353の655mm、クハE352の585mmとなっています。基本は普通車とグリーン車の2種類で、パンタ付モハE353は普通車(クハ)の585mmに配管スペースと思われる厚みが100mm加わっているということのようです。これは分かりやすい。



ならばということで、端部吹寄せを配管スペースのないクハ並みの585mmとして再度寸法を求めたところ全長が120mm足りない・・・。実車をみると確かにパンタ付きモハとパンタなしモハ・クハ・サハとでは吹寄せ幅が違うので585mmは正しいと思うんだけどなぁ。。

昔だったらメジャー片手に「ホームで採寸」を敢行したのですが、昨今のように「鉄」に対して厳しい目が注がれる時代にそれをやる勇気はありません。

なので、「形式図を測ってはいけない」と同じく「サイドビュースリット写真を測ってはいけない」を座右の銘としてはいるのですが、緊急避難的にかけやま写真館様所蔵の側面写真を測らせていただきました。結果、この赤丸部分の寸法(ドアの左右)が中間車では120mm長いのではないか?という、まあなんとうか誠に都合の良い解釈にたどり着きました。



スリット写真からの計測であっても、実寸そのものではなく「比率」を使うとある程度疑問解決の糸口がつかめます。誤差は均等に分布しているはずだと解釈することで、例えば上の例では既知のドア幅935mmをベースとして、その周辺の寸法を比率計算で求めれば当たらずとも遠からずの寸法が求められるわけです。これと図面の数値を比べれば、120mmピタリではなくとも「やっぱり中間車と先頭車では違ってるんだ」程度の考察ができます。

ということで120mmは模型寸法にすれば1.5mm。このまま強行突破でもいいのですが、どうせ着工はまだ先のことなので、もしモハE352やサハE353の図面をお持ちの方がおられましたら情報提供いただけると嬉しいです。

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213系5000番代の製作(16)

2022-09-05 01:17:30 | 中央東線周辺
日曜の夜も更けてからガサゴソやったのであまり進んでいませんが、簡単に213系の状況をご報告します。
この車両、全面がFRPなのをいいことに塗装までパーツ状態のまま済ませて、最後に車体と合体しようという魂胆工程で進めています。

マスキングのしやすさを検討した結果、まず幌座と貫通扉のステンレス部分から始めることにしてタミヤのTS-88「メタルシルバー」を吹きました。本来は車体用に買ってあるガイアノーツの「ステンレスシルバー」(ビン)を使うべきところですが、面積も少ないので用具の洗浄の手間を考えてお手軽スプレーで済ませました。



マスキングを剥がしたところ。ん~いい感じです。



このまま続けるには夜も更けすぎたので塗装はここまで。代わりにJRロゴや方向幕用のシールを作りました。「ミニエコー」用の方向幕も入れ込んであります。JRロゴはだいぶ昔にE127系100番代を作った時のデータが残っていたので再利用。便利な時代です。黒の背景が変な形ですが・・・?



カドに合わせて円定規で切り抜くとこんな感じで収まるしくみです。この上から窓セルを貼ることになるので厚みが心配。



ということで、しばらくは微速度前進で進めます。


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