こんにちは、福祉保険委員会による行政視察中の石井伸之です。
昨日の秋田市に引き続いて本日は藤里町へ向かいました。
午前8時30分秋田市内のホテルを出発して、特急「つがる3号青森行き」に乗り込みます。
一時間ほどで二ツ井駅に到着しました。
のどかな田園風景の中、車を走らせること15分余りで視察先である藤里町社会福協議会の視察である「こみっと」に到着しました。
本日は忙しい中を菊池まゆみ社会福祉協議会会長より直接話を聞くことが出来ました。
菊池まゆみ氏はこの10月に常務理事から会長へ就任されたそうです。
さて、本日の視察項目は引きこもり支援についてです。
冒頭、委員長である私よりお礼の挨拶を述べさせていただき、菊池会長からの説明に入りました。
菊池まゆみ藤里町社会福祉協議会会長です。
視察前に、菊池会長の著書「藤里方式が止まらない」を読ませていただく中で、菊池さんの考え方に対して社会福祉協議会職員がついてこれず、大変なジレンマだったことが書いてありました。
何故引きこもりになってしまうかというと、一度仕事を止めて再就職する際に何度も失敗すると、就活を続ける気力を失ってしまい引きこもりになるパターンが多いそうです。
ハローワークへ行くと、必ず聞かれる「この空白期間は何をしていたんですか?」この言葉に就活中の方はドキッとすると言われていました。
その際は「いろいろあった」と言っておけばよいとアドバイスしているとのことです。
また、引きこもりになってしまった方を探し出すことについては、同窓会の幹事を行っている方から聞くことが一番と言われていました。
そして、そういった幹事を務める方は、必ずと言っていいほど役場や社協職員が務めているそうです。
幹事を務めている方より、引きこもりになっている方の情報を掴んだ後「あなたは引きこもりだから、求職者支援事業に来ませんか?」と言えば、必ずシャットアウトされますので、引きこもり支援事業の案内をお届けしてもよろしいですか?という形で情報提供を続ける形で地道な活動が始まったとの説明がありました。
社会福祉協議会「こみっと」の中では、求職者支援事業という事で、ハローワークへ行く方の支援を行っています。
求職者支援というと、固い感じがするかと思います。ただ、ここでは、ハローワークへ行くことを進めるだけではなく、履歴書の書き方から、ハローワークへの取り次ぎまで行っています。
また「こみっと」に登録することによって、白神まいたけキッシュ作り、お食事処「こみっと」での仕事、各種ボランティア活動を行い、それが自然と正しい生活リズムへと戻し、その方が引きこもりであったとは到底感じさせない状態になるそうです。
そうなれば、自然に仕事が見つかり、引きこもりからの脱却を図ることが出来ます。
何と言っても、大ヒットは「報告・連絡・相談 受付書」にケアマネやヘルパーの方が利用者の方より聞いた何気無い一言を、記入することと、それに対して対策や回答を徹底したことだそうです。
これが「報告・連絡・相談 受付書」の用紙です
さらりと一行で書くと何でもないことかもしれませんが、これを当時菊池まゆみ氏が職員へ提案した時は大反対だったという話を聞きました。
反対理由としては「今でも十分働いているのに、なぜこのようなことをさせるのか」「こんなことをして、どうなるのか」などと言われたそうです。
こういった新しい取り組みの話を聞いていて面白いのは、隣の係長さんが当時の事を思い出し本当に大変だったという表情をしていることです。
新しい取り組みで、次々と突っ走る菊池さんに対してついて行く中間管理職的な職員の苦労は、相当なものがあったのではないでしょうか?
しかし、この用紙が活用されるようになると、利用者が引きこもっている家族の事で悩んでいたり、隣の家庭の事を心配していたり、とにかく様々な情報が入って来たそうです。
もちろん、何割かはそのままスルーしても良い案件だそうですが、中には貴重な情報が埋もれており、すぐさま働きかけを行うということもあると言われました。
何気無く聞いたヘルパーさんやケアマネの方に対しては、どんなことでも良いので書いて欲しいと伝え、書いてあった内容について決して批判しないことを肝に銘じたそうです。
書かれた内容について「このようなことは書かなくてもいいですよ」と、言った瞬間に書く内容が激減すると言われました。
すると、玉石混合状態の中からダイヤモンドの原石は見つかりません。
ただ、見る側として、当時の事務局長だった菊池さんの苦労は計り知れないと、言われていました。
出張から帰ると、10センチから20センチにもその用紙が積み上がっているそうです。
そして「葉っぱビジネスに対抗して根っこビジネスを検討している」という話をすると、隣の係長さんの顔が下を向いてしまいます。
ぼそっと「また病気が始まった」との一言にも一同大爆笑です。
とにかく菊池まゆみ氏は、何でも良いと思ったら飛びつき、実践する為に多くの方を巻き込んで実現させるそうです。
どういったビジネスかというと、くずの根っこから取れる「くず」を販売するそうです。
お昼には、こみっと御膳を美味しくいただきました。
とある委員から「菊池さんには町長となって街の発展に尽くしては?」との問いに対して、さっと首を横に振り「行政は構想やら計画やら自由な発想で物事を進められない窮屈な場所なので、とても合わない」と、言われ、一同納得の様子です。
新しいアイデアに対して、即応できる社会福祉協議会会長立場だからこそ、菊池さんの能力は如何なく発揮できるのではないでしょうか?
本当にパワフルで真っ直ぐに物事を進める、素晴らしい方より話をいただきました。
様々な出会いの中から、国立市政発展に向けたヒントをいただきました。
丁寧に対応していただいた、菊池まゆみ会長に対して心から感謝すると共に、藤里町社会福祉協議会の更なる発展をご祈念申し上げます。
そして、菊池まゆみ氏という素晴らしい方の存在を教えていただいた、佐藤市長に対しても感謝したいと思います。
昨日の秋田市に引き続いて本日は藤里町へ向かいました。
午前8時30分秋田市内のホテルを出発して、特急「つがる3号青森行き」に乗り込みます。
一時間ほどで二ツ井駅に到着しました。
のどかな田園風景の中、車を走らせること15分余りで視察先である藤里町社会福協議会の視察である「こみっと」に到着しました。
本日は忙しい中を菊池まゆみ社会福祉協議会会長より直接話を聞くことが出来ました。
菊池まゆみ氏はこの10月に常務理事から会長へ就任されたそうです。
さて、本日の視察項目は引きこもり支援についてです。
冒頭、委員長である私よりお礼の挨拶を述べさせていただき、菊池会長からの説明に入りました。
菊池まゆみ藤里町社会福祉協議会会長です。
視察前に、菊池会長の著書「藤里方式が止まらない」を読ませていただく中で、菊池さんの考え方に対して社会福祉協議会職員がついてこれず、大変なジレンマだったことが書いてありました。
何故引きこもりになってしまうかというと、一度仕事を止めて再就職する際に何度も失敗すると、就活を続ける気力を失ってしまい引きこもりになるパターンが多いそうです。
ハローワークへ行くと、必ず聞かれる「この空白期間は何をしていたんですか?」この言葉に就活中の方はドキッとすると言われていました。
その際は「いろいろあった」と言っておけばよいとアドバイスしているとのことです。
また、引きこもりになってしまった方を探し出すことについては、同窓会の幹事を行っている方から聞くことが一番と言われていました。
そして、そういった幹事を務める方は、必ずと言っていいほど役場や社協職員が務めているそうです。
幹事を務めている方より、引きこもりになっている方の情報を掴んだ後「あなたは引きこもりだから、求職者支援事業に来ませんか?」と言えば、必ずシャットアウトされますので、引きこもり支援事業の案内をお届けしてもよろしいですか?という形で情報提供を続ける形で地道な活動が始まったとの説明がありました。
社会福祉協議会「こみっと」の中では、求職者支援事業という事で、ハローワークへ行く方の支援を行っています。
求職者支援というと、固い感じがするかと思います。ただ、ここでは、ハローワークへ行くことを進めるだけではなく、履歴書の書き方から、ハローワークへの取り次ぎまで行っています。
また「こみっと」に登録することによって、白神まいたけキッシュ作り、お食事処「こみっと」での仕事、各種ボランティア活動を行い、それが自然と正しい生活リズムへと戻し、その方が引きこもりであったとは到底感じさせない状態になるそうです。
そうなれば、自然に仕事が見つかり、引きこもりからの脱却を図ることが出来ます。
何と言っても、大ヒットは「報告・連絡・相談 受付書」にケアマネやヘルパーの方が利用者の方より聞いた何気無い一言を、記入することと、それに対して対策や回答を徹底したことだそうです。
これが「報告・連絡・相談 受付書」の用紙です
さらりと一行で書くと何でもないことかもしれませんが、これを当時菊池まゆみ氏が職員へ提案した時は大反対だったという話を聞きました。
反対理由としては「今でも十分働いているのに、なぜこのようなことをさせるのか」「こんなことをして、どうなるのか」などと言われたそうです。
こういった新しい取り組みの話を聞いていて面白いのは、隣の係長さんが当時の事を思い出し本当に大変だったという表情をしていることです。
新しい取り組みで、次々と突っ走る菊池さんに対してついて行く中間管理職的な職員の苦労は、相当なものがあったのではないでしょうか?
しかし、この用紙が活用されるようになると、利用者が引きこもっている家族の事で悩んでいたり、隣の家庭の事を心配していたり、とにかく様々な情報が入って来たそうです。
もちろん、何割かはそのままスルーしても良い案件だそうですが、中には貴重な情報が埋もれており、すぐさま働きかけを行うということもあると言われました。
何気無く聞いたヘルパーさんやケアマネの方に対しては、どんなことでも良いので書いて欲しいと伝え、書いてあった内容について決して批判しないことを肝に銘じたそうです。
書かれた内容について「このようなことは書かなくてもいいですよ」と、言った瞬間に書く内容が激減すると言われました。
すると、玉石混合状態の中からダイヤモンドの原石は見つかりません。
ただ、見る側として、当時の事務局長だった菊池さんの苦労は計り知れないと、言われていました。
出張から帰ると、10センチから20センチにもその用紙が積み上がっているそうです。
そして「葉っぱビジネスに対抗して根っこビジネスを検討している」という話をすると、隣の係長さんの顔が下を向いてしまいます。
ぼそっと「また病気が始まった」との一言にも一同大爆笑です。
とにかく菊池まゆみ氏は、何でも良いと思ったら飛びつき、実践する為に多くの方を巻き込んで実現させるそうです。
どういったビジネスかというと、くずの根っこから取れる「くず」を販売するそうです。
お昼には、こみっと御膳を美味しくいただきました。
とある委員から「菊池さんには町長となって街の発展に尽くしては?」との問いに対して、さっと首を横に振り「行政は構想やら計画やら自由な発想で物事を進められない窮屈な場所なので、とても合わない」と、言われ、一同納得の様子です。
新しいアイデアに対して、即応できる社会福祉協議会会長立場だからこそ、菊池さんの能力は如何なく発揮できるのではないでしょうか?
本当にパワフルで真っ直ぐに物事を進める、素晴らしい方より話をいただきました。
様々な出会いの中から、国立市政発展に向けたヒントをいただきました。
丁寧に対応していただいた、菊池まゆみ会長に対して心から感謝すると共に、藤里町社会福祉協議会の更なる発展をご祈念申し上げます。
そして、菊池まゆみ氏という素晴らしい方の存在を教えていただいた、佐藤市長に対しても感謝したいと思います。