石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

10月17日 神奈川県横浜市におけるマンション杭打ち不正問題について

2015年10月17日 | Weblog
 こんにちは、二級建築士として10年間現場監督の仕事に携わっていた石井伸之です。

 本日は、夜に明日の国立市消防操法大会に向けて様々な準備を行いました。

 半年余りの訓練を重ね、いよいよ明日が大会当日となります。

 前回大会とは違い、晴天に恵まれるというのは何よりです

 さて、話は変わりますが、ここ数日下記の話題で盛り上がっています。

 『マンション傾斜問題 旭化成建材社長「偽装は70本のくいで」』

 『神奈川・横浜市の大型マンションの施工不良問題で、16日夜、住民説明会に出席した旭化成建材の社長は、会見で、偽装は70本のくいで行われ、さらに、ミスを隠すために、意図的に行われた可能性も示唆した。(フジテレビ系(FNN))』

 建物において最も重要なのは基礎工事と言っても過言ではありません

 名城熊本城を築いた加藤清正公も、城の石垣が崩れない様、石垣工事に十分な時間をかけて丁寧な作業をしていたそうです。

 私も小川建設時代に、北区の数百戸の入るとあるマンション新築工事において、杭打ち工事に向けた支持層(マンションの重さに耐えられる岩盤のことです)をどの深さにするか所長が検討していました

 最初のデータでは、それほど深くない場所にある支持層で十分マンションを支えられるという判断でした。

 しかし、二度三度とボーリング調査をする中で、その支持層の厚みが一定のものではなく、所々薄い部分があるということが分かりました

 そこで、所長は倍の深さにある間違いの無い強固な岩盤を支持層と定めました。(ちなみにそのマンションは20年経過して何の問題もありません)

 こういった判断がどこの現場でも当たり前に行われています。

 それは、杭工事が建物にとって最も重要であると認識していることに他なりません。

 そういった点で、今回の不祥事は建設業界全体に対する不信感を植え付けてしまい大変残念です

 どこかのアナウンサーが補強すれは十分使えると言っていましたが、そういう問題ではありません。

 一生を左右する大きな買い物をした入所者の感情を考えれば、全棟建て替えは当然の判断です。

 一度揺らいだマンションの基礎は、危険な建設物となりえる可能性があります

 また、配管設備を始め設備面に対する悪影響を考えると、この建物をそのままにすべきではないと思います。

 ただ、住民説明会の早い時期で三井不動産レジデンシャルの藤林清隆社長が、マンション全棟の建て替えを基本的枠組みとして、住民との協議を進める方針を説明したことは、最高の判断であることに間違いありません。

 こういった時に、トップの素早い決断は、物事の解決に向けて大きく前進することが分かります。

 今後住民との協議がスムーズに進むと共に、二度とこのようなことが発生しないことを祈るのみです



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