おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
この頃各方面で先輩・後輩の関係が希薄になった、という話を聞きます。
一昨日の教育関係出版社の経営者との懇談でも、教育現場で10年以上前ならば、先輩教師が後輩教師の相談に乗ったり、授業の仕方のアドバイスをしたりしていましたが、最近ではあまり見られなくなった、との話が出ていました。
この要因としては、経済的にゆとりがなくなってお互いにお酒を飲まなくなったこと、学生時代に先輩・後輩のタテ関係を学んできていないこと、仕事で忙しくなっていることなどが指摘できるかもしれません。
私が新入社員から一本立ちするまでは、公式的には上司が存在しましたが、「陰の上司」のような先輩がいて、いいことも悪いことも教えてもらっていたものです。
たとえば、同じ部内で私が後輩に難しいことを教えていると、ある先輩は「岩井君、飲みに行くか」と誘ってくれて、「あの教え方はまずいぞ。もっとわかりやすくしなければ」と、フィードバックしてくれたことがありました。
そんなこともあれば、勤務時間が終わると、そそくさと新橋のお店に行き、馬鹿なこともしたものです。
「新橋のお店」とは、今はあまり存在しないキャバレーでした。
お店に入るのが早ければ早いほど料金が安く、ビールを早く多めに注文(これも早目ほど安い)し、できるだけ安く上げる方法を教えてもらいました。
その先輩は、私が宝石卸店に勤める友人経由でネックレスを安く買えることを伝えると、その友人経由でネックレスを購入し、好きな人にプレゼントしようとしたのですが、見事振られて、数人で慰めたこともありました。
先輩は、空けずに終わったネックレスをやがて別の女性にプレゼントしていました。
私は、先輩・後輩を仕事上のタテ関係とは見ません。もしろ、友人関係の一種だと思っています。
さまざまなかたちの友人関係を築くためにも、先輩・後輩の関係を大事にしたいと思っています。
<お目休めコーナー> 秋の花
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