おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日のブログで私はカウンセリングで「ワースト・ケース・スタディ」を使うことがあることを書きました。
しかし、この「ワースト・ケース・スタディ」は、誰にも有効であるとは限りません。
特に有効なのは、論理的思考力に長けた人です。そうでない人に使うと、「はぁ」なんて言われて、まったく通じないことがあります。
論理的思考力に長けた人に対して、「もっと悪くなったら、どうなりますか?」と質問し、ある答えが出たら、「さらに一段と悪くなり、もっともっと悪くなり、最悪になったらどうなりますか?」と尋ねると、「最悪です」と言ってきたクライエントでも、「最悪よりも現状はかなりましだ」と気づいてくれることがあります。
あなたも今困っている出来事に関して「ワースト・ケース・スタディ」をやってみることをお勧めします。
たいていの人はめげますが、冷静に事態に直面することで(1)「現状は最悪どころか、なかなかなものだ」、(2)「最悪だとしても大したことない」、と勇気が湧いてきます。
種明かしをしますが、「ワースト・ケース・スタディ」は、勇気をくじく技法でなく、困難を克服する活力を与える勇気づけの技法であることに気づきます。
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