おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月17日)は、オフの日だったので、ゆっくり起きて、オフィスの30分ほどいて、隣の研修室でのSMILE集中コースの様子を探って、13:00~16:10まで大手町のサンケイプラザで行われた一般財団法人 交詢社主催、産経新聞社後援の第4回オープンフォーラム
『危機の時代のリーダーを育てる』
に参加してきました。
●基調講演:安倍晋三氏(衆議院議員、元内閣総理大臣)
●パネルディスカッション
コーディネーター:山内昌之氏(明治大学特任教授)
パネリスト:
猪瀬直樹氏(作家・東京都副知事)
大竹美喜氏(アフラック創業者・最高顧問)
谷内正太郎氏(元外務事務次官)
1時間の安倍晋三氏の講演では、M.ウェーバーの政治家に必要な3つの資質として、(1)責任感、(2)判断力、(3)情熱、を引きながら、祖父の岸信介、自分が仕えた森喜郎、小泉純一郎の首相のリーダーシップ・人柄を語り、さらには、今後のリーダー像として「守るべきものは何か?」を問いながら国柄を自覚したリーダーのあり方でまとめました。
安倍氏の話を聴きながらこんなことを思いました。
総理大臣になってほしくなかった3人・・・・福田康夫、鳩山由紀夫、菅直人
総理大臣をもっと続けてほしかった3人・・・・石橋湛山、小渕恵三、安倍晋三
パネルディスカッションで印象に残ったのは、次の発言でした。
1.「想定内の危機」と「想定外の危機」では果たすべきリーダーシップのあり方が違う。
前者の平常時には、技術性、公平性、気配りなどが問われるが、後者の非常時には、決断力、大局観、犠牲を強いる力が求められる(山内氏)。
2.東京都が尖閣諸島を買い取ることを発表して1ヵ月半、8万件、12億円の寄付が集まった。これは昨年の3・11の東日本大震災後の「静かな情熱」が人を動かしている。戦争を想定外にしてきた日本は、大震災も大津波などあらゆるものを想定外にしてきた。このような国は、世界のどこにも存在しない(猪瀬氏)。
3.社長の仕事は、次の社長を選ぶこと、自分の会社がつぶれる最悪シナリオを用意すること。我が社のライバルは、我が社(大竹氏)。
4.リーダーたる者、歴史を縦軸に、地政学上の地位を横軸にした総合力を持つこと(谷内氏)。
全体として「リーダーたる者、もっと人間力を磨くべし」との思いを強くさせてくれたイベントでした。
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