おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(8月23日)の午後は、市ヶ谷の CS研究フォーラム に出向き
タイプ別お客様対応法
という珍しい研修を行ってきました。
カウンセリングの知見をお客様対応に生かそうとする試みです。
その後は、近くの五番町鍼療院に行き、1時間半ほど整体による体ほぐしをしてもらいました。
だいぶ先週の入院疲れが残っていたようです。
さて、「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第9回目です。
今までの第1回目から第8回目までは次のとおりです。
第1回目 6月7日 パートナーとの協力
第2回目 6月13日 愛の定義
第3回目 6月17日 性教育について
第4回目 6月22日 セックスの3機能
第5回目 6月28日 完全を求める相手選び
第6回目 7月8日 カップルの間にも共同体感覚
第7回目 7月20日 嫉妬
第8回目 7月26日 嫉妬の目的と対処法
ルドルフ・ドライカース著の『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)をテキストとして第6章の「嫉妬」からのドライカースの言葉です。
前回はパートナーの「嫉妬」にどう対応するかがテーマでしたが、今回は自分自身の「嫉妬」の感情をどう克服するかがテーマです。
ズバリ! 克服のための自分自身への問いかけは次のとおりです。
・嫉妬の本当の意味を洞察するには、自分の実際の目的を吟味することが必要です。
もっと相手からの注目が欲しかったのか?
権力や威厳を相手に誇示したかったのか?
相手を傷つけたかったのか?
結婚生活の失敗の言い訳をしたかったのか?
このような自分の目的や、それに基づく自分の感情を受け入れた後にだけ、自分を助けることができます。
P.191 ~192
ドライカースは、感情の原因でなく目的にフォーカスします。
「自分は感情の主人公である」という自覚のもとに自分から改善が始まることを理解すべきことを強調し、次のヒントを与えてくれています。
・結婚生活でどのような問題に直面しても、建設的な解決を導く唯一の質問は「私に何ができるか?」なのです。
P.193
そして、この章の最後の次の言葉で勇気を与えてくれます。
・勇気ある者にとって問題は、解決するためにあります。
改善するためにこの難問に挑戦しましょう。
相手に要求ばかりしていないで、もっと幸福に一緒に仲良く暮らすことを学びましょう。
P.196
ところで、8月29日(火)に大量にヒューマン・ギルドに入荷し、アマゾンでも9月1日から発売(一般書店では9月4日以降)の『男と女のアドラー心理学』(青春出版社、1,400円+税)は、序章の「ある夫婦の結婚と別れ」で夫に対する嫉妬がもとで離婚してしまった元看護師の手記からいきなり始まります。
私はこの嫉妬の着想を『どうすれば幸福になれるか 下』(岩井俊憲監訳、一光社)から得ました。
その後、どう展開するかは、読んでのお楽しみに。
<お目休めコーナー>8月の花(21)

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