おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
月日が経つのがあまりにも早いと感じております。
もう8月なのですね。
今年も残すところ5か月になりました。
8月の手帳を見ると、あまりにも変化に満ちたことが私を待ち受けています。
まずは、 ジョセフ・ペルグリーノ博士 のワークショップ。
次の週は8日(火)に郷里の栃木県鹿沼市で教員対象の講演会と、8月11日(金祝)には新潟県長岡市で【岩井夫婦講演会】。
私は新たなテーマの講演 ― 「人生で幸福感を高めるアドラー心理学」― を行います。
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第3週は、2度目のリトリートに入ります。
さて、ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿をブログに転載する第11回目です。
アドラー心理学で発想したら(11):目的論(5)
アドラーは、人間の究極目標を優越のように書いていることが多いのですが、優越だけが究極目標であるとは限らず、人によっては完全、意味、快適、安全などであることがあります。
例えてみると、究極目標としての優越、完全、意味、快適、安全などは、大河が注いだ先の海のような、目標の中の最後の到達点です。山の水が集まって渓流を形成し、それが小川になり、それなりの支流になり、やがて大きな川になって海に注ぐようなものです。
アドラーはまた、究極目標(あるいは最終目標)を自分で知ることができないために「仮想的(虚構的)目標(fictional goal)」とも言っています。
誰もが究極目標を持っていて、この究極目標に沿ったより低次の目標を、目標―手段の連鎖で、まさに網の目の構造で持っています。優越の目標を達成するために完璧を目指し、そして、完璧であるための安全を期す、というようにです。
よく「不適切な行動の4つの目標」はどのレベルの目標なのか、と問われることがありますが、注目・権力闘争・復讐・無気力は、究極目標よりずっと下の当面の目標でしかありません。
目標を当面の目標、短期目標、中期目標、長期目標、究極目標のように分けて考えると、「不適切な行動の4つの目標」が究極目標よりさらにずっと小さな、その場限りの当面の目標として位置づけられます。
それでは、どうやって自分の究極目標を知ることができるか? それには、熟達したアドラー・カウンセラーの分析を受けるか、アドラー・カウンセラー養成講座を受けるか、です。
究極目標を知ると、自分の人生の一貫した流れが理解できます。
◆「アドラー心理学で発想したら}シリーズの1回目から10回目は、次のとおりです。
1回目 5月12日 自己決定性(1)
2回目 5月15日 自己決定性(2)
3回目 5月19日 自己決定性(3)
4回目 5月28日 自己決定性(4)
5回目 6月1日 自己決定性(5)
6回目 6月8日 自己決定性(6)
7回目 6月14日 目的論(1)
8回目 7月1日 目的論(2)
9回目 7月7日 目的論(3)
10回目 7月11日 目的論(4)
究極目標を知るヒントが得られる本が出ています。
『アドラー流「自信」が生まれる本』(三笠書房王様文庫、600円+税)です。
<お目休めコーナー>8月の花(1)
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