アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月21日)もまた私にとって学びの深い1日でした。

午前中は来週に迫る4つの研修のうちの2つの研修資料を完成させました。

夜はハリウッド大学院大学での3回目と4回目の講義。

その合間に行われたカウンセリング道場(シニアコース)には他のコースの方も混じって15人で行われました。


(写真提供:番澤清美さん

詳しいことは書けませんが、盛矢澄香さん がわざわざこのコースに参加されクライアント役をお務め。
セルフタスク(自分自身との向き合い方)とスピリチュアルタスク(生きる意味)にまたがる内容のご相談でした。

カウンセラー役は、最初が番澤清美さん 、続いて三輪克子さん。

熟達したカウンセラーのお2人なので、それぞれの個性が出て、熟慮型の盛矢さんに内省を与えていました。

対話型のカウンセリングはクライアントだけでなくカウンセラー側にも【内省】と【創発】をもたらします。

2人で30分が過ぎたところで盛矢さんに「この次はどの人でもお好みでどうぞ」と言うと、何と私を指名してきました。

私は最初にメタファーとしての「死と再生」を取り上げた以外は自分で用意した質問をせずに、間を大切にしながら、時に祈るような気持ちを込めて【創発的質問】をしました。

【創発的質問】について私は勝手に次のように定義しています。

カウンセリングの過程において、カウンセラーが用意した質問を超えた、クライアントとの関係性から話題の本質に迫る、いま、ここでの湧き上がる質問

盛矢さんがうなるような感じで困っているのを知って、私は2人でのやり取りを中断して仲間の人たちに「盛矢さんから学んだことはどんなことですか?」と発言を促しました。
ここは公開カウンセリングならではの場の効果です。
盛矢さんが十分受け取る準備ができていると見たからです。

「ひたむきさ」「自分と向き合う勇気を持った人」「素の自分を出せる人」「自分と向き合い続ける人」などなど盛矢さんを勇気づけ言葉が次々と出てきました。

あえてカウンセリング道場の中でも一番フィードバックが厳しいシニアコースを選んでクライアント役を担った盛矢さん、さらには盛矢さんを心底応援しようとする仲間たちに感謝申し上げます。


◆【創発的質問】に関連することは、過去のブログに次のように書いています。

2022年8月5日付けブログ 『ソクラテスの対話』を連想させたカウンセリング道場

2022年9月23日付けブログ ヒラメキを受け止めて:【創発的質問】について

2016年7月29日付けブログ ペルグリーノ博士のリーダーのためのワークショップ

◆【創発的質問】に関連する講座が次のとおり開催されます。
カウンセリングを学ぶ人には必須です。

■アドラー心理学に応用するソクラテスの対話法-対話を通じてふたりで見つける課題解決

「ソクラテスの対話法」とか「問答法」という言葉を耳にされたことはあるでしょうか?

「こんな言葉を聞くのは、初めてだなぁ」と思われた方も、ご心配なく! アドラー心理学に興味があり、より深くアドラーを学んでみたいなぁ、と思われる方だったらどなたにでもご参加いただけます。
アドラー心理学を学び始めて間もない方にも、セラピストなど専門家の方にも、それぞれの立場で役立てていただける内容でお届けいたします。

このコースは、ミニレクチャー、デモンストレーション、実習、および質疑応答で構成されます。

コースの対象者: 支援的な人間関係をはじめ様々な人間関係での対話に役立つ、効果的でアドラー心理学に沿った質問法を学びたい方

講師:マリーナ・ブルフシュタイン博士(アドラーユニバーシティ(大学院)教授)
日時:2022年12月3日・4日(土・日)9:00~13:30(日本時間)途中休憩あり。
受講料:38,500円
 注意:2日で完結するコースです。2日間ともご参加ください。

 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1011 から詳細確認及びお申し込みができます。

■オンライン:シェア会「アドラー心理学に応用するソクラテスの対話法-対話を通じてふたりで見つける課題解決」

「アドラー心理学に応用するソクラテスの対話法-対話を通じてふたりで見つける課題解決」のワークショップの1週間後に、感想などをシェアできるイベントを開催します。

ワークショップ参加者と主催者(岩井・永藤・梶野・水野)が集まるシェア会となります。

共に学んだ仲間と学びをシェアすることによって、学んだことの定着を図ったり、疑問に対するヒントが見つけませんか? 
なかなか聞くことのできない主催者からのコメントも聞くことができるかもしれません。
よかったら、ワークショップと合わせてご予定・お申込みください。

進行:岩井俊憲・永藤かおる・梶野真氏・水野美津子氏(マリーナ・ブルフシュタイン博士は参加しません)。

日時:2022年12月10日(土)10:00~11:30
受講料:2,000円

 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1011 から詳細確認及びお申し込みができます。

<お目休めコーナー> 10月の花(20)



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