おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
2月7日の日本経済新聞に認知行動療法で有名な大野 裕先生執筆の「こころの健康学」に【ラビット・イフェクト(うさぎ効果)】という興味深い話がありました。
1980年代後半に報告されて注目されるようになった研究成果の概要は、次のとおりです。
米国で心臓疾患にかかる人が多いのは、脂肪分の高い食事をとる人が多いからだとされていることを検証するため、うさぎに脂肪分の高い食事を食べさせて、心臓に好ましくない影響を与えるかどうかを調べたのだそうです。
その結果、高脂肪食と心臓疾患の発症が関係していたが、脂肪分の高い食事をとっても健康な状態を保っている一群が存在していることがわかりました。
とても不思議なことです。
疑問を持った研究者が原因を調べると、そのグループの担当者がうさぎを抱きあげたりなでたり、話しかけたりしていて、担当者から愛情を注がれていたうさぎは、高脂肪食を食べても健康でいられることがわかったのです。
このことから発展して、孤立した状態の人と、親しい人や地域と意味のある交流ができている人との間ではたばこの悪影響やうつ病の罹患率にも影響の受け方がまるで違うことが書かれていました。
振り返れば、コロナ禍の3年間で頻繁に使われたは「分断」という言葉で、人と人との分断、国と国との分断が顕著でした。
ウイズ・コロナからアフター・コロナへの脱出機運が顕著な今、大野 裕先生の【ラビット・イフェクト(うさぎ効果)】で結んだ次の言葉が心に染みます。
コロナ禍のために人間関係が希薄になりがちだが、健康に生きていくためには、感染対策に十分配慮しながら、安心できる関係を続けられるよう工夫していくことが大切だ。
◆1985年以来アドラー心理学の「共同体感覚」を柱に絆の回復につながる研修やカウンセリングを提供し続けているヒュ.ーマン・ギルドのご愛顧に感謝申し上げます。
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