おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(9月14日)は、10:00~12:00に丸の内の東京商工会議所で
メンタルヘルスと労務管理の視点から見た「パワハラ・セクハラ」のリスクマネジメント
の講演を聴いてきました。
講師は、東京海上日動火災保険㈱本店広域法人部次長 兼 営業開発部参事の横山 昌彦氏。
実例や法的裏付けがしっかりしていて、医師や法律家の話よりもずっと説得力があり、勉強になりました。
さて、『マンガでやさしくわかるアサーション』(平木典子著、星井 博文シナリオ制作,サノ マリナ作画、(株)日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)のお勧めです。
私の『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』の編集を担当された(株)日本能率協会マネジメントセンター 出版事業本部 久保田 章子さんから贈呈いただいて一気に読みました。
著者は、アサーショントレーニングの日本への導入者であり、日本女子大学などの教授を経て、統合的心理療法研究所(IPI)所長(臨床心理士、家族心理士)の平木典子先生。
大物著者です。
「はじめに」では「アサーションとは『自分も相手も大切にする自己表現』から始まり、最後のPart4では「アサーションは、葛藤や対立をケンカやもの別れにしないコミュニケーションの方法ではありますが、『違い』を同じにするための説得法や同じ行動をとるための操作法にはなりません」と、アサーションに対する誤解を解き、「アサーションは、わかり合うことが必要なときにきちんと話し合うための考え方と方法であり、大げさに言えば世界平和のための私たちの足もとからの関わりづくりです」と説いています。
非主張的だった主人公の出雲三江がアサーションの先生の浅田翔子の教えに基づき攻撃的な上司の渋谷ワタルに対しても主張的になっていくプロセスが印象に残りました。
この本の真価は次の3つのところにあるようです。
1.マンガのストーリーと平木先生の解説文が実にマッチングが良いこと
2.この本でのアサーションの主張が明快かつシンプルであること
(ごちゃごちゃ入れ込み過ぎている同種の本が多い)
3.テクニックだけでなく基本的な態度プラス自己表現に現れるその人のものの見方・考え方が参考になること
実は、1.があまりにもインパクトが強かったので、編集の久保田さんに「平木先生のお名前でライターが書いたのでしょう?」と探りを入れたら、次の回答が返ってきました。
あの文章は、すべて平木先生が書かれました。
平木先生の文章は、非常に独特の味わいがあり、
絶対にライターさんが書いたらそれが消えてしまいますので、
かなりこだわって、必ず平木先生に書いてもらうことにしようと決めていました。
これまで出した本と、徹底的に差別化をはかりたい、
というこだわりをお話してくださり、
そのひとつとして、マンガとの融合を意識していただきました。
納得かつ脱帽でした。
一部の方はお気づきかと存じますが、シナリオ制作の星井 博文さんと作画担当のサノ マリナさんは、私の『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』と一緒で、1か月前に出ています。
だとしたら、売れないはずはありません。
ところで、『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』 が発売早々重版がかかった秘訣は日本能率協会マネジメントセンターの販売努力がなせる業です。
紀伊國屋書店ららぽーと横浜店の陳列ぶりをご覧ください。
書店には、下の写真のようなPOPが。
日本能率協会マネジメントセンターさん、ありがとうございます。
御社から出していただいて幸せです!
<お目休めコーナー> 9月の花(15)
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