アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今週は、今日が外部で公開セミナー、13日(木)、14日(金)は会津若松出張、来週も研修の日々が続くため、昨日(10月11日)はオフィスで研修用の資料作りに没頭していました。

 さて、「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの9回目です。

今までの8回は次のとおりです。
ダラダラと続けています。

1回目 9月17日 
2回目 9月18日 
3回目 9月24日 
4回目 9月27日 
5回目 9月30日
6回目 10月1日
7回目 10月4日
8回目 10月5日

アドラーよりも5歳年下の1875年生まれで、第一次世界大戦も第二次世界大戦も経験して1961年まで86年も生きたユングと違って、1937年5月28日、スコットランドのアバディーンの大学で講演が予定されていたアドラーは前日観た「大障壁」という映画の余韻を楽しみながら散歩に出かけ、その数分後にユニオン・ストレートで心臓発作のために倒れ、救急車の中で息を引き取りました。

67歳。突然の死でした。

このところの情報は『初めてのアドラー心理学』(アン・フーバー、ジェレミー・ホルフォード著、キャスリン・ハイアット イラスト、鈴木義也訳、一光社、1,500円+税)からいただいております。

初めてのアドラー心理学
Anne Hooper,Kathryn Hyatt,
Jeremy Holford,鈴木 義也
一光社

ただし、この本の中には、アンスバッハー夫妻のことやいくつかに「ちょっと違うのでは?」というところがあるので、正確さという点では『アドラーの生涯』(エドワード・ホフマン著、岸見一郎訳、金子書房、7,400円+税)を参考にしたほうがよさそうです。

アドラーの生涯
Edward Hoffman,岸見 一郎
金子書房

ともあれ、読みやすさ、面白さを求めると、『初めてのアドラー心理学』も捨てたものではありません。

さて、アドラーの晩年の話です。

1935年9月に家族(妻のライサ、長男のカート)をアメリカの地に迎えたアドラーは、家族と共に住んでも講義、診療、インタビューという過酷なスケジュールを変えませんでした。

彼は、アメリカで最も有名で最も謝礼の高い講師になっていたのです。

ワーカホリック状態で、咳の出る悪性の風邪に罹って咳には血が混じるようになっても、公的使命を帯びたアドラーは、休むことなくライサと共にヨーロッパに渡り、彼女をパリに滞在させておいて、4月からの連続ツアーの一貫でスコットランドに渡り、そこが最後の地になったのです。

次回は、ユングの晩年と死で最後とするつもりです。

<お目休めコーナー>10月の花(12)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月10日)の11:00~13:00は、ヒューマン・ギルドの研修室で23名の受講者をお迎えし、アドラー心理学ゼミナール 新田栄美さん (一般社団法人 日本支援助言士協会理事、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー、アドラー・カウンセラー)による

これって虐待? 〜福祉相談の現場から

の講演が行われました。

内容は、

・どこまでが『しつけ』で、どこからが『虐待?』 
・街中で見かける親子連れや、近所の子らの泣き声、またわが子への接し方に「これはセーフ? これはアウトじゃない・・・?」
・虐待のレベル(グレーゾーン、イエローゾーン、レッドゾーン)

などについて、新田さんの某自治体での相談員としてのご経験をもとに、虐待相談に関わる支援の現状と、「虐待」の捉え方、最近取り組まれている「サインズ・オブ・セイフティ(安全のサイン) アプローチ」やポジティブ心理学の「AI(アプリシアティブ・インクゥアイアリー)」の質問法を紹介しつつ、演習を交えつつご指導いただきました。

資料がとてもわかりやすくまとまっていて、カウンセラーにとって虐待の知識を身につけるのにうってつけの講座でした。

新田さん、周到なご準備とわかりやすいご指導をありがとうございました。

◆今後のアドラー心理学ゼミナール は、次のとおりの開催です。
  
・11/3(木・祝) 「アートと私とアドラー心理学」 
講師: 岡田 倫氏 (SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー、アドラー・カウンセラー)

岡田さんから寄せられた案内分は次のとおりです。
  
「生まれた時からアートな空間で育った私がいつしかアートを嫌いになってしまった。好きな空間、好きな絵、好きな服、それらを自分の物にしようとせず、遠くから眺めているだけ。
38歳の時にアドラー心理学と出合い、本当の自分探しが始った。いつからでもまた好きなこと=アートな人生を始められる。
生まれてから41歳までの私をアートとアドラー心理学と絡めながらお伝えしていきたいと思います」

・12/23(金・祝)「タクシー後部座席は人間模様のパラダイス」
講師: 篠崎 広樹 氏(某社タクシー・ドライバー)
  
講師の篠崎さんは、小、中学校ではいじめられていた経験から、「自分と他人との違い」について興味を持っていました。
現在はタクシーのハンドルを握りつつ、日々後部座席で繰り広げられる人間模様を観察しておられます。

その結論として「人間、みんな同じだ!」と思えたことなど、お話しいただきます。

*この日の17:30からは、香港酒家で忘年会が行われます(会費:3,000円)。
講座の同級生などとお誘いあわせの上、お申し込みください。
info@hgld.co.jp

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月9日)の10:00~17:30は、秋季開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の8日目(最終日)を行っていました。

この日の最大イベントは修了試験。

テキスト、教科書の持ち込み可ですが、ここ2~3年では必ず不合格者がいました。

24人の受講者は、多くの方々が前日、香港酒家で学び合いの場を持ち、教科書にたくさんの付箋紙を付け、緊張感一杯で試験に臨みました。

チームワークが抜群によく、意欲と資質の高いグループです。

1時間の試験を経て休憩。
その後すぐに模範解答を伝えました。

私は、熱心な受講者に早く結果をお伝えしたく昼食休憩時間を削って、採点をしました。

午後の講座が始まるとすぐに、私は「全員合格」をお伝えしました。

この喜びように私もうれしくなりました。


野手貢さん撮影の写真を借用)

午後の講座は、 内田若希さん (九州大学講師、障害者スポーツの専門家)の究極目標、ミッションを探るデモンストレーションに続いてグループ内の2人について演習。

最後は、カウンセリング演習を行ってから修了式。

それぞれの人から30秒ほどで感想を語っていただき、記念撮影。

みんないい表情をしています。


(こちらも 野手貢さん撮影の写真を借用)

講座が終わってからも別れを惜しむ人たち。

 

この仕事ができて本当に幸せだと思えた日でした。

◆今後、アドラー・カウンセラーを志す方は こちら をご覧ください。

◆今後の アドラー・カウンセラー養成講座 は年を越して土日、東京・京都の2会場で開催することにしています。
人気講座です。お早めにご予約ください。

<お目休めコーナー>10月の花(10)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月8日)の13:30~18:30は、秋季開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の7日目を行っていました。

約2週間ぶりにヒューマン・ギルドにやって来た人の中には「もうこの2日で最後なのね」という声も聞かれました。

すでに6日間もずっと一緒に学んできた仲間だけに、確実に学びの縁=「学縁」が形成されていました。

講座では、この2週間体験したこと、疑問に思っていること、などを分かち合い、中でも「目的と目標の違い」や「究極目標と目的」についての、パラリンピアンの指導もしていらっしゃる 内田若希さん (九州大学講師)のご質問に対しては、10月3日のブログ 目的論を語りながら[目的]と[目標]がごっちゃになっていませんか?  をもとに、他の研修で使っているスライドをもとにとても丁寧にお答えしました。

その後は、カウンセリングの演習、早期回想の読み取りなどを行い、今日の修了試験のために30分ほど早く講座を終えました。

一体感の強くなった受講生たちは、10数人で「香港酒家」で「お酒を飲まず」にと言いながら試験対策の食事会をしていたようです(ただし、非公開の写真では生ビールの影を見てしまった私です)。

今日は アドラー・カウンセラー養成講座 の最終日。
私も気合いを入れて臨みます。

 ◆今後、アドラー心理学のカウンセラーを志す方は こちら をご覧ください。

◆ アドラー・カウンセラー養成講座 は、京都開催コースも設定しました。

 日 程:2017年 5/13.14.27.28.6/10.11.24.25
 時 間:土曜日13:30~19:00・日曜日10:00~17:30 
 講 師:岩井俊憲 他
 受講料:151,200円(税込、プレミアム会員限定)
 再受講(中4日間)21,600円(税込、4名まで、プレミアム会員限定)

<お目休めコーナー>10月の花(9)

 

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月7日)は、昼に10:00~17:00にヒューマン・ギルドで平日開催の アドラー心理学ベーシック・コース 、夜には新宿に行き、日本郵便(株)東京支社主催のウィークエンドセミナーで「勇気づけのリーダーシップ」の講演を行いました。

 アドラー心理学ベーシック・コース は、平日開催にも関わらず、参加者は19名。
質問がタイムリーに出て、「不適切な行動の4つの目標」の一部のおさらいもできました。

講義内容は(1)よい人間関係と(2)共同体感覚。

演習として「協力ゲーム」と「あなたを勇気づけた人たち」を行いました。

夜は、法人事業部営業統括マネジャーの 目次 心さんと新宿に出向き、新宿郵便局の9階ホールで90人ほどの人たちを対象に「勇気づけのリーダーシップ」の講演を行いました。

この講演は、日本郵便(株)東京支社の人材開発ご担当の方から「アドラー心理学のリーダーシップを」とのご要望により、私を講師として白羽の矢が当たったものです。

私は、いつものように2人一組で時々、討議・演習を交えながら展開していきました。

やがて講演記録ができるようですが、どんなものになるか楽しみです。

<お目休めコーナー>10月の花(8)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

10月5日(水)、6日(木)は、それぞれ9:30~17:00に長岡市、新潟市で新潟県知事政策局 政策評価室からの委嘱で「新潟県庁 係長・主査向けセミナーとして」

勇気づけのリーダーシップ
~チームリーダーとしての対人関係能力を高める~

の研修を行っていました。

参加者は、長岡コース33人、新潟コース46人でした。

新潟の会場の新潟県自治会館別館の9階の会場からは、信濃川、日本海が見えました。



さらに肉眼では、うっすらと佐渡島が見えました。

どちらのコースへの参加者にも私の本の愛読者がいました。

研修プログラムは次のとおりで、参加者の受講意欲は抜群でした。

・オリエンテーションとリレーションづくり
・係長・主査に求められる役割
・変革型リーダーシップとは?
・勇気づけとリーダーシップ
・あなたと部下を勇気づけ、変革する
・心理学の基本的な考え方
・恐怖・操作による動機づけから脱するために
・あなたと部下のやる気を引き出す
・勇気づけのリーダーシップの実践
・エンディング

「自己変革なくして組織変革なし」のスローガンを何度も繰り返し、アドラー心理学の勇気づけをベースにお伝えしました。

◆研修の様子は、法人事業部営業統括マネジャーの 目次 心さんが ヒューマン・ギルドのフェイスブック に書いてくれています。

◆ヒューマン・ギルドの法人向け研修については、こちら をご覧ください。
ご要望に応じたご提案が可能です。

<お目休めコーナー>10月の花(7)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月5日)は、新潟県の長岡市で研修を行っていました。
今日は、新潟市での研修です。


ところで、9月に新聞報道で気になることが書かれていました。

産経ニュース(2016.9.28 05:02更新)の【主張】に
恋人なし7割 「恋愛が面倒」というが…結婚への機運を高めよう

「交際相手のいない未婚者が男性で7割、女性は6割に上ることが国立社会保障・人口問題研究所の調査で分かった」という記事です。

「5年前に比べて男女とも10ポイント近い伸びである。こうした流れが今後も続いたのでは、未婚・晩婚化がさらに進み、少子化が一段と加速しよう」とも。

「心配なのは、交際自体を望んでいない人が未婚男性の約30%、女性の約25%に上ることだ。別の内閣府調査では、恋人が欲しいと思わない人の半数近くが『恋愛が面倒』と答えている」

日本人の若者達のラブタスクへの取り組みがどうなっているのでしょうか?

記事にはこんなことも書かれていました。

「ボランティア活動など自然な形で男女が親しくなれる機会の創出も望まれる」
「何より重要なのが、社会全体での機運づくりだ」

ヒューマン・ギルドの アドラー心理学ベーシック・コース には最近若い人たちが増えています。

そんな人たちに「親しくなれる機会」が提供でき、「機運づくり」に役立てることができたら、と秘かに思うお世話好きおじさんでした。

<お目休めコーナー>10月の花(6)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月4日)は、都内の某セミナー会社の主催で「アドラーに学ぶ!! マネジメント心理学」の研修を行っていました。

受講者に対して「アドラー心理学の本を読んでいる方は?」とお尋ねすると、数人の手が挙がり、そのうちの一人は私の本をかなり読んでおられました。

休憩時間に名刺交換をしたら、かんき出版 から2冊も本を出していらっしゃる 株式会社 ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役の 加倉井 さおりさん (ブログフェイスブック)でした。

小さなことにクヨクヨしなくなる本
加倉井さおり
かんき出版
マンガで楽しく読める
<仕事も育児も! >ハッピーママ入門
加倉井さおり
かんき出版

加倉井さん、私の公開セミナーにご参加ありがとうございました。

17:00に研修を終えて、18:12東京発の新幹線で新潟県の長岡に来ています。
駅の南口のホテルに泊まっているのですが、南口がだいぶ変わっていることに驚きました。



さて、
「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの8回目です。

今までの7回は次のとおりです。

1回目 9月17日 
2回目 9月18日 
3回目 9月24日 
4回目 9月27日 
5回目 9月30日
6回目 10月1日
7回目 10月4日

今回は、アドラーの女性関係を書こうとしていますが、夫人のライサのことしかなくて困っています。

仕方がないので、私がベストセラー『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(岩井俊憲著、星井博文シナリオ、深森あき作画、日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)のコラム」に書いた「フェミニスト・アドラー」でお茶を濁します。

マンガでやさしくわかる
アドラー心理学
岩井俊憲、星井 博文,深森あき
日本能率協会
マネジメントセンター

アドラーは、1897年12月、この年の春に政治集会で出会ったライサ・ティモフェイブナ・エプシュタイン(1873年11月モスクワ生れ)と結婚しました。
ライサはユダヤ系のロシア人で、当時、世界の政治・文化・芸術の中心地であるウィーンに遊学していました(注:当時、女性は大学に入れなかったので留学でなく遊学)。
聡明で美人のライサは、よくぞ醜男のアドラーと結婚したものだと思います。

やがて二人は、ヴァレンティーネ・ディーナ(1898年生れ)、アレクサンドラ(1901生れ)、クルト(1905年生れ)、コルネリア(1909生れ)の四人の子どもたちをもうけるのですが、アドラーはとても家族を大事にしていたようです。

ライサ夫人は、男女差別の激しい当時でも、アドラーが仲間たちと交わす議論に加わったり、急進的な思想を信奉していて、自分独自の政治・文化活動を行ったりしていました。

こんなライサ夫人の影響もあってか、アドラーは男女間の平等をどんな心理学者よりも早く打ち出し、女性の権利を誰よりも尊重していました。

そんなこともあって、デンマークの彫刻家ライタ・ボールドセンが99人の有名な女性と一人の男性の記念碑を建てたとき、たった一人の男性としてアルフレッド・アドラーを入れていたのです。

<お目休めコーナー>10月の花(5)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月3日)は、歯と体の養生のために歯科クリニック、内科クリニック、整体と鍼治療に行ってきました。

午後の数時間だけオフィスに行って、某出版社の編集本部長と編集者のご来社・打ち合わせなどをしました。


10月1日、2日にテレビ東京でフィギュアスケートの番組 ― JAPAN OPEN(カーニバルオンアイス)2016 ― の放送時に 株式会社 キノブックス から発刊の『図でわかる 親と子のアドラー心理学』(岩井俊憲監修、925円+税)スポットCMで放映されました。
ご覧になった方からお電話をいただいたり、フェイスブックでご紹介していただいたりしました。

 株式会社 キノブックス は書店店頭用の動画も作成し、現在ユーチューブにアップしていて、こちらよりご確認いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=c2w0Uy_5xKo&feature=youtu.be

図でわかる 親と子のアドラー心理学
岩井 俊憲
キノブックス

夕方には、株式会社 秀和システム 第二出版編集部の森 千草さんから『イライラしないママになれる本』(野口勢津子著、岩井俊憲監修、1,300円+税)の重版(第7刷)連絡のメールがありました。
前回から1週間しか経っていなかったので、驚きでした。

『イライラしないママになれる本』の増刷(第7刷)が決まりましたので、お知らせいたします。
今回は2,000部ですので、刷り部数は累計1万3,200部となりました。
おかげさまで、ありがとうございます。

営業を強化した結果、取次から大部数のご注文があり、対応するため短い期間での増刷となったようです。
これで、さらに多くの書店さんに並ぶことになると思います。

イライラしないママになれる本
子育てがラクになるアドラーの教え
野口勢津子著,岩井俊憲監修
秀和システム


前置きが長くなりました。

「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの7回目です。

今までの6回は次のとおりです。

1回目 9月17日 
2回目 9月18日 
3回目 9月24日 
4回目 9月27日 
5回目 9月30日
6回目 10月1日

今回は、ユングの女性関係として愛人のトニー・ウォルフのことを書きます。

前回は、ユングとトニー・ウォルフとの関係を次のように書いていました。

ユングにとってトニー・ウォルフの存在は極めて大きく、ユングがフロイトとの決別後の精神的に不安定だった時期だけに、その出会いは「運命的」と言えるほどです。

『ユングの生涯』 (河合隼雄、第三文明社 レグルス文庫)には、トニー・ウォルフのことがこんなふうに書かれています。

ユングの生涯 (レグルス文庫)
河合隼雄
第三文明社

ユングが無意識との対決を経験し始めると、彼はそこに仲介者としての女性として、トニー・ウォルフを必要とすることを感じ始めた。
バーバラ・ハナの記述によると、彼女は一般的な意味では美人ではなかったが、美しさを超える存在として、女神にさえ見えたという。

ユング夫人が母性的な女性であったのに対してトニー・ウォルフはアニマ的な女性であったらしい。

ユングと夫人、トニー・ウォルフの3者の関係にはもちろん苦悩を伴ったことでしょうが、家族の「共存」の方法の提案によって夫人の嫉妬の感情は克服され、晩年には次のように語っていたことが伝えられています。

「彼(ユング)はトニーに与えるために私は何かを取ることは決してなかった。彼が彼女に多くを与えれば与えるほど、彼は私により多くのものを与えてくれるようであった」

ユング夫人もトニー・ウォルフもユング派の分析家としてユングと共に活躍しました。

これは、ユング流の愛のかたちであったのかもしれません。

<お目休めコーナー>10月の花(4)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(10月2日)は、ヒューマン・ギルドで10月開催の アドラー心理学ベーシック・コース の2日目を行っていました。

講座のメインは、(1)アドラー心理学の基本的な考え方、(2)ライフスタイル、(3)不適切な行動の4つの目標、でした。

討議・演習を交えながら進めていったのですが、講義の中で「アドラー心理学の目的論の部分で目的・目標の違いがわからず講座を行っていたり、本を書いている人がいることを残念に思う」と受講者に伝えました。

例えば、「不適切な行動の4つの目標(Four Goals of Misbehavior)」を「不適切な行動の4つの目的」と書いてある本があります。

私は、「目的(英語でpurpose)」は「何のために」の問いに答えるもの であり、「目標(英語でgoal)」は「どこに向かって」の問いに答えるものだと説いていて、次のような図表を使うことがあります。

 

覚えておかなければならないことは、「目的」の方が「目標」よりも上位概念なのです。

ところで最近、GLOBIS 知見録 「目的」のもとに「目標」がある (村山 昇キャリア・ポートレート コンサルティング 代表)を読んでいたら、日頃私が言っていることと同じでうれしくなりました。

図解もわかりやすいので、是非目を通しておいてください。

私は、これから出版されるある雑誌に、アドラー心理学の目的論を経営と絡めて次のように書いていました。
箇条書きにすると、下記のとおりになります。

1.心理学理論としてのアドラー心理学の【目的論】は、アドラー以前の心理学からすると、天動説を述べていた時代に地動説を唱えたコペルニクスの学説くらいの衝撃がありました。

2.アドラー以前の心理学では、物理学や生物学での現象のように「人間の行動には必ず原因がある」と考えていたのです。
ところがアドラーは「個人心理学(注:アドラーが自分の心理学を称した言葉)は、人間の精神のすべての現象を、1つの目標に向けられているかのように見なすのである」(『人間知の心理学』、1927)と言ったのです。
アドラーは、自然科学の影響下にあった人間の行動を捉える尺度として過去の原因よりも人間の意思に基づく未来に向けての目的・目標を重視したのです。

3.1931年発刊の『人生の意味の心理学 上』では、次のように書いています。
「すべての人を動機づけ、われわれがわれわれの文化へなすあらゆる貢献の源泉は、優越性の追求である。人間の生活の全体は、この活動の太い線に沿って、即ち、下から上へ、マイナスからプラスへ、敗北から勝利へと進行する。しかし、真に人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人は、その〔優越性の〕追求において、他のすべての人を豊かにするという傾向を見せる人、他の人も利するような仕方で前進する人である」

4.ここでアドラーが語っていることは、下から上へ、マイナスからプラスへ、敗北から勝利へと進行する優越性の追求こそが人間の動機づけの源泉であるということであって、過去の何かの原因によって突き動かされることとは趣を異にしています。

5.経営上目標を時間軸で捉えて「短期目標」「中期目標」「長期目標」と言うことがあります。
また、それぞれの関係は「中期目標」は「長期目標」の中に含まれ、「長期目標」のための具体的な手立てが語られなければなりませんが、「究極目標」になると「どこに向かって」の行き着く先で、概念的には「目的」に近いものになっていきます。

<お目休めコーナー>10月の花(3)

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昨日(10月1日)は、ヒューマン・ギルドで10月開催の アドラー心理学ベーシック・コース の初日を行っていました。

遠くは、岡山、岩手からもご参加の方々が集い、3時間のうちに友人のようになっていました。

この4日間のうちに10月1日しか懇親会の機会がないことを伝えると、その日に出会ったばかりの15人で「香港酒家」で懇親会を行いました。

乾杯のご発声は、岡山からお越しの平田妙光さん。
法華宗の僧籍にある方です。

 

途中の席替えも入れて懇談です。


ところで、 アドラー心理学ベーシック・コース の中で家族のコミュニケーションを語る際、私は、

阿川佐和子さん新刊「強父論」 家族に甘える意外な姿、弘之さんの思い出つづる
(2016年9月21日 8時27分 産経新聞 )

の話をして、大受けでした。

こんな話です。  

阿川さんの幼稚園時代、夕食時のこと。「いっこちゃんがね…」と幼稚園での出来事を話し始めると「なにが言いたいんだ」「結論から言え、結論から!」と突然怒鳴りつける。阿川さんが泣き出すと「食事中に泣くな」と重ねて一喝。

またあるとき、もらい物のいちごを目にした幼い阿川さんが「生クリームで食べたい」とふと口走ると、「なんという贅沢(ぜいたく)なことを言うんだ、ふざけるな」。
さらに阿川さんの母にも「お前の教育が悪い」と矛先が向き、母子そろって泣くことに。

こんなお父さん、いませんか?

◆ アドラー心理学ベーシック・コース の今後の予定は、下記のとおりで、東京・横浜のみならず日本の各地で行います。

■東京 土日・平日コース
 講師:全ての東京コース共通2人の講師が半分ずつ担当します。    
    岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
    永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修部長)
 日程:2016年10月コース10/1.2.15.16(土日)
 日程:2016年12月コース12/3.4.17.18(土日)
 日程:2017年2月コース2/11.12.25.26(土日)
 日程:2017年5-6月コース5/20.21.6/3.4(土日)
 時間:土曜 13:30~19:00、日曜 10:00~17:30
  
 日時:2016年1-2月平日コース1/13.27.2/3.17(全・金)
 時間:全日10:00~17:00 
■会場:ヒューマン・ギルド研修室(東西線神楽坂駅徒歩3分)   
  
■横浜 土日コース
 講師:前半・鶴田恵美子氏(日本支援助言士協会理事長)
    後半・岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
 日程:2016年11月コース11/12.13.26.27(土日)
 ※最低実施人数が集まらなかった場合、中止になることがあります。
■料金:東京・横浜共通
    プレミアム会員60,000円、一般64,800円(税込)
    再受講21,600円(税込み、4名まででプレミアム会員限定) 
・・・・・・・・・・・ 
■愛知コース、2人の講師が2日間ずつ担当します。
 講師:前半・三輪克子氏(スペースLUN主宰))
     後半・岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
 日程:2016年10/15.16.11/5.6(土日4日間)
 時間:土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00
 会場:ウインクあいち「愛知県産業労働センター」(名古屋市中村区名駅4-4-38)
※昨年までの会場「ウイルあいち」ではありませんので、ご注意下さい。
・・・・・・・・・・・
  
■松本・仙台コース:2人の講師が2日間ずつ担当します。 
 講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
    永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修部長)
  
■松本コース
 日程:2016年11/5.6.19.20(土日4日間)
 時間:土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00
 会場:松本商工会議所(長野県松本市中央1-23-1)
    4日目のみ松本JA(4日目は変更の可能性あり)
  
■仙台コース
 日程:2016年12/3.4.17.18(土日4日間)
 時間:土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00
 会場:仙台協立第2ビル(仙台市青葉区国分町1-8-14)
・・・・・・・・・・・
  
■大阪コース、2人の講師が2日間ずつ担当します。
 講師:前半・辻本絹代氏(憩いの部屋主宰)
     後半・岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
 日程:2017年4/1.2.15.16(土日4日間)
 時間:土曜13:30~19:00 日曜9:30~17:00
 会場:たかつガーデン(大阪市天王寺区東高津町7番11号8)
・・・・・・・・・・・
 
■料金:愛知・松本・仙台・大阪コース、共通
 受講料:60,000円(税込)
 再受講:21,600円(税込み、4名まででプレミアム会員限定)
 http://www.hgld.co.jp/event/view/46 または
 http://www.hgld.co.jp/event/view/432 から詳細確認及びお申し込みができます。

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日から10月ですね。
今年もあと3カ月を残すのみとなりました。

昨晩(9月30日)に某企業の大阪での2日間の研修を終えて21:00ごろ自宅に帰ってきました。

この会社とは、打ち合わせの期間も入れると、1年間のプロジェクトになります。

私にとって新分野に属するので楽しみです。


さて、「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの6回目です。

今までの5回は次のとおりです。

1回目 9月17日 
2回目 9月18日 
3回目 9月24日 
4回目 9月27日 
5回目 9月30日

今回は、ユングとアドラーの女性関係をテーマにします。

私は、ベストセラー『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(岩井俊憲著、星井博文シナリオ、深森あき、日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)の「コラム」にこんなことを書いています。

マンガでやさしくわかる
アドラー心理学
岩井俊憲、星井 博文,深森あき
日本能率協会
マネジメントセンター

心理学の三大巨頭と言われるフロイト、アドラー、ユングのうち、フロイトは、性にこだわる人で、かなり女性にもお盛んだったようだし、実直そうなカール・グスタフ・ユングも、トニー・ウォルフというユングの妻も公認の愛人がいたのは有名です。
ところが、アドラーだけは、伝記を調べても女性との浮いたうわさが書かれていません。

「コラム」は、紙数の都合でここまででしたが、元原稿では、次のことも書いていました。

これは、ライサ夫人を恐れていたのか、それとも、あまり女性にもてなかったかの、どちらか、あるいは両方でしょう。

ユングにとってトニー・ウォルフの存在は極めて大きく、ユングがフロイトとの決別後の精神的に不安定だった時期だけに、その出会いは「運命的」と言えるほどです。

詳しくは、『コミック ユング ― 深層心理学入門 』(理想社 RISOH COMIC、絶版)にウォルフがさも美人のように描かれています。

トニーは、抑うつ状態と目標喪失のためにユングの治療を受け、目覚ましい効果を上げ、ラテン語の得意な彼女はユングの仕事を手伝うようになり、やがては分析家になります。

今日はこのへんにして、トニー・ウォルフのことを次回にもっと詳しくお伝えすることにします。

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