おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(10月20日)は、ヒューマン・ギルドに久しぶりに全社員が集まり10:00~11:30に営業会議。
那覇営業所の鳥内かおりさんも前半Skypeで会議に加わりました。
13:30~16:30は カウンセリング演習。
平日開催にも関わらず10人もの方が集いました。
(森 智子さんの写真を借用)
遠くは日帰りで福岡、松本からも。
わざわざこの講座のために、ですよ。
私は、このくらいの規模の方が充実感があります。
今年だけでなく来年も平日コースを企画しちゃおうかな、と思いました。
◆今年は下記の2日に行います(13:30~16:30)。
なお、「竹ちゃん」は16:00~開店です。
11/25(金)、12/15(木)
さて、「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの10回目です。
今回で最終回です(だいぶ過ぎてから「番外編」を書くかもしれません)。
今までの9回は次のとおりです。
1回目 9月17日
2回目 9月18日
3回目 9月24日
4回目 9月27日
5回目 9月30日
6回目 10月1日
7回目 10月4日
8回目 10月5日
9回目 10月12日
前回は、アドラーの早すぎる死のことについて書きました。
それに対してユングは『ユングの生涯』(河合隼雄著、第三文明社)によれば、第一次世界大戦が終わった1945年に70歳の誕生日を迎え、健康も回復し、悠々自適とは程遠い日々を過ごしていました。
この時期から彼は「偉大なる肯定」の境地に達し、「病後、私にとって仕事上で実りの時期が始まった」と『自伝』に書いています。
ユングは、主要な著作のほとんどをこの時期以降に書いています。
1948年にはユング研究所を設立し、初代所長にユング自身が収まります。
1953年の愛人のトニー・ウォルフの死、1955年には妻のエンマの死を乗り越え、その後も相当な仕事を成し遂げ、1961年6月6日静かに息を引き取ります(86歳)。
著者の河合氏は、ユングの平静な死を「自己実現の完結というイメージにぴったりとあてはまる感じを与える」と書き、この本の最後を次の言葉で結びます。
「あれほどの偉大な仕事を成し遂げながら、なおかつ死に到るまで普通の人間であり得たところにユングの測り知れぬ偉大さがあると感じられるのである」
アドラーの旅先での67歳の心臓発作による突然の死と対比すると、ユングの穏やかな長寿が引き立ちます。
ユングの「自己実現の完結」に比べれば、アドラーは、自分の心理学を未完成なままこの世を去ったことが歴然としており、その面でもアドラー派の場合、後継者たちに残された課題は極めて大きかったことが明らかです。
<お目休めコーナー>10月の花(19)
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