おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(10月4日)は、都内の某セミナー会社の主催で「アドラーに学ぶ!! マネジメント心理学」の研修を行っていました。
受講者に対して「アドラー心理学の本を読んでいる方は?」とお尋ねすると、数人の手が挙がり、そのうちの一人は私の本をかなり読んでおられました。
休憩時間に名刺交換をしたら、かんき出版 から2冊も本を出していらっしゃる 株式会社 ウェルネスライフサポート研究所 代表取締役の 加倉井 さおりさん (ブログ、フェイスブック)でした。
加倉井さん、私の公開セミナーにご参加ありがとうございました。
17:00に研修を終えて、18:12東京発の新幹線で新潟県の長岡に来ています。
駅の南口のホテルに泊まっているのですが、南口がだいぶ変わっていることに驚きました。
さて、「ユングからアドラーが見えてくる」シリーズの8回目です。
今までの7回は次のとおりです。
1回目 9月17日
2回目 9月18日
3回目 9月24日
4回目 9月27日
5回目 9月30日
6回目 10月1日
7回目 10月4日
今回は、アドラーの女性関係を書こうとしていますが、夫人のライサのことしかなくて困っています。
仕方がないので、私がベストセラー『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(岩井俊憲著、星井博文シナリオ、深森あき作画、日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)のコラム」に書いた「フェミニスト・アドラー」でお茶を濁します。
アドラーは、1897年12月、この年の春に政治集会で出会ったライサ・ティモフェイブナ・エプシュタイン(1873年11月モスクワ生れ)と結婚しました。
ライサはユダヤ系のロシア人で、当時、世界の政治・文化・芸術の中心地であるウィーンに遊学していました(注:当時、女性は大学に入れなかったので留学でなく遊学)。
聡明で美人のライサは、よくぞ醜男のアドラーと結婚したものだと思います。
やがて二人は、ヴァレンティーネ・ディーナ(1898年生れ)、アレクサンドラ(1901生れ)、クルト(1905年生れ)、コルネリア(1909生れ)の四人の子どもたちをもうけるのですが、アドラーはとても家族を大事にしていたようです。
ライサ夫人は、男女差別の激しい当時でも、アドラーが仲間たちと交わす議論に加わったり、急進的な思想を信奉していて、自分独自の政治・文化活動を行ったりしていました。
こんなライサ夫人の影響もあってか、アドラーは男女間の平等をどんな心理学者よりも早く打ち出し、女性の権利を誰よりも尊重していました。
そんなこともあって、デンマークの彫刻家ライタ・ボールドセンが99人の有名な女性と一人の男性の記念碑を建てたとき、たった一人の男性としてアルフレッド・アドラーを入れていたのです。
<お目休めコーナー>10月の花(5)