見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

2019初詣:深川七福神とその周辺

2019-01-09 23:43:35 | 行ったもの(美術館・見仏)
〇深川不動堂~恵比須神(富岡八幡宮)~弁財天(冬木弁天堂)~福禄寿(心行寺)~大黒天(円珠院)~毘沙門天(龍光院)~布袋尊(深川稲荷神社)~寿老人(深川神明宮)~摩利支天(徳大寺)

 昨年から両親が正月を老人ホームで過ごすようになったので、私も実家に帰らないことになった。昨年はどう過ごしたか覚えていないのだが、今年は2日に「深川七福神」めぐりに出かけた。

 まず、深川不動堂に参拝。元旦は人出が多すぎてお参りを諦めたが、2日は午前中の早い時間に出かけたので参拝することができた。続いて、隣りの富岡八幡宮の本殿に参拝して御朱印をいただき、境内西側の小さな恵比須神社に参拝する。ここまでは何度か来たことのあるエリアだが、スマホで「深川七福神」サイトの地図を見ながら、いよいよ七福神めぐりに出発。

 まっすぐ北行し、葛西橋通りに出ると、すぐ冬木弁天堂が見える。お堂の中に入ると、小さなお厨子の中に、木目込み人形のようにきれいな錦の着物を着た、かわいい弁天様がいらっしゃった。

 次に葛西橋通りを西行し、なじみの清澄通りへ。福禄寿の心行寺がある。大きな本堂とは別に、門を入ってすぐのところにある六角堂が福禄寿堂。頭の大きい、髭の長い老人の小さな木像が祀られているがよく見えない。それとは別に、六角堂の横には石像の福禄寿もいらして、人目を引く。提灯の紋が九曜紋なのも、中国の星の神話に由来する福禄寿らしくてよい。

 次にしばらく北へ歩いて、清澄庭園を左に見ながら右へ曲がる。このコース、「深川七福神」というオレンジ色の旗が途切れずに並んでいるので迷わない。円珠院で大黒天に参拝。周囲は寺町である。次の龍光院に向かう途中、住宅街の隙間の緑地に案内板が見えた。近づいてみると、間宮林蔵の墓所だという。北海道に暮らし、樺太(サハリン)にも行ったことがある私なので、ご縁を感じて、ご挨拶していく。



 龍光院に参拝。本尊は阿弥陀三尊で、その右隣に立派な木造の毘沙門天立像がいらっしゃる。ここの御朱印所に「深川七福神」の簡単なガイドブックがあったので購入。各寺社だけでなく、周辺の史跡の情報も詳しい。龍光院の少し先の雲光院に阿茶の局の墓があるとか、円珠院近くの浄心寺には狩野永徳の墓があるとか、福禄寿の心行寺に近い陽岳寺には向井将監忠勝の墓があるとかの情報をGET。この冊子を持って、また歩きに来よう。

 龍光院から再び西行。清澄通りを渡って、清澄庭園の北に進むと、深川稲荷社に至る。区画の角に向かって斜めに立つ鳥居が珍しい。稲荷社だが布袋尊がいらっしゃるらしい。氏子あるいは町内会のみなさんがテントを立てて、甘酒などを用意していて賑やかだった。

 最後の深川神明宮へ行くには小名木川を渡る。ルートに沿っていくと、歴史を感じさせる鉄骨橋があらわれた。萬年橋である。昨年読んだ『東京の橋100選+100』にも、もちろん掲載されている名橋。正月からいい橋を渡れて嬉しかった。そして深川神明宮は、深川において最も古い神社で、深川を開拓した深川八郎右衛門が鎮守の宮として建立したもの。一度参拝したいと思っていたのだ。寿老人の御朱印とともに神明宮の御朱印もいただいた。

 これで大江戸線森下駅に出ると全行程終了。おまけとして、大江戸線で上野御徒町に出て、アメ横にある徳大寺(摩利支天)にも行ってきた。イノシシ年といえば摩利支天だと思って。同じことを考える人が多かったのか、正月のせいか、人が多かったのでご朱印は書いたものをいただいてきた。摩利支天といえば、大河ドラマ『風林火山』の山本勘助を思い出す。ドラマの創作かと思っていたけど、由来があるのね。なつかしい。
コメント
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