
祖父にいわせると、彼女は昨日冬基が拾ってきたイタチだというのだが……。
静謐な神社の周囲で今まで息を潜めていた物の怪たちが動き出すけれど、それは彼が今まで気づいていなかっただけ、忘れていただけ……という話。ドタバタなラブコメというわけではなく、主人公があまり感情の起伏が激しくないこともあって、いろいろな事件が淡々と流れていきます。
「切り取った記憶は、あとで眺めるとむなしくなる」
陸川冬基には写真を撮るという習慣がない。
神社とか祝詞とか基本的なことをきっちり描いた上で、人でもなく神でもない存在をめぐるエピソードを積み重ねていく、静かな好作品。
【陸笠神社と神さまじゃない人たち】【深沢仁】【Nardack】【このライトノベルがすごい!文庫】【意志のある石】【祝詞】【神道】【猫又】【天狗】【呪い】