
ぎりぎりまでやれることをするのだと赤城是光。
本人も周囲も誰も望んでいないのに、「ぶ、文化祭の実行委員に、赤城是光くんを、推薦します」という委員長みちるの発言によって是光はクラス企画をとりまとめるはめに。
さらには月夜子主催の日舞研も文化祭に出店すると言いだし、はたまた生徒会長の朝衣に特別警護班への参加を命じられるなど是光は右往左往。しかも母との別れを支えてくれた葵を変に意識してしまったこともあって、葵や帆夏との関係もギクシャクし始めた。
そんな是光に、資料をこっそり提供してくれる正体不明の援助者が現れて……。
目つきや人相の悪さから彼女どころか友達もいない主人公が、いつの間にか周囲の才媛才女から慕われるようになり、経験値不足から当初は気がつかないふり、誤解だろうと思いこもうとしていたけれど、真っ正面から好きですと気持ちをぶつけられたら知らぬ存ぜぬ聞こえない……とはいきません。人間関係だけ端折って丸めると、『僕は友達が少ない』と似ていますし、人相が悪いことを除けば『スカイ・ワールド』も似た展開で、どれも続きが楽しみなシリーズですが、野村美月はこのシリーズを10巻まで書き上げてシリーズ完結させている上に、その次のシリーズも刊行待ちという筆の速さ。速いだけでなく、編集部にゴーサインを出させるだけの売上げもあるのでしょうね。
あと2冊でどう収まるのか、「誰がヒカルを殺したのか?」なんかよりも、「ヒカルほど物慣れていない是光が、この女性関係にどう収拾つけるのか?」の方がよほど大問題です。
【花散里】【ヒカルが地球にいたころ……】【野村美月】【竹岡美穂】【ファミ通文庫】【学園ロマンス】【目つき悪い主人公】【文化祭】【ナースさん】