
長野のタクシー運転手こと浅河さん。
だから人間には見えてないものがいっぱいあるけれど、それゆえに幸せなのかもと。
高校生の小幡洸之介は、画家だった亡き父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に悩まされていた。「そうした事件を解決してくれる場所がある」という噂を聞いて訪れたのは、路地裏のいかにも怪しげな日本家屋。
そこで彼が出会ったのは、加納環と名乗る、若く美しい女表具師だった……。
人間社会に紛れ込んで暮らしている妖怪たちと、人間が残したさまざまな絵画が巻き起こす怪異の物語。見た目は神秘的な美女の大好物がハンバーガーという、キャラクター作りのお手本のような話でした。
【路地裏のあやかしたち】【綾櫛横丁加納表具店】【行田尚希】【舟岡】【メディアワークス文庫】【メディアワークス文庫賞】【妖狐】【河童】【雪女】【人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語】