「……だから、オレのマインはお前でいいよ」ルッツがマインに語りかけるシーン、イラストレイターだか作者だか編集者が挿絵としてこの場面を選び、きっちり仕上げられたマインの表情がとても良いです。これこそが挿絵の仕事ではないでしょうか。
ベンノに商人見習いとして雇ってもらうため、マインとルッツは紙作りを始めた。
おおよそのやり方は前世の知識でなんとか分かるけれど、細かいところは試行錯誤で試していくしかない。まだまだ分からないこと、足りない道具はあるけれど、村作りをしていたアイドルにできて自分にできないはずがない。
貧乏で病弱な娘は本への情熱を胸に夢を少しずつ実現しようとしていくのだが、身食いは着実にマインの身体を蝕んでいった……。
１巻に引き続き、２巻も表紙が良いんですよ。
鮮やかだけれど派手ではない色使いで、描き込んではいるけれどゴチャゴチャはしておらず、しかも主人公の周囲にごったに転がっているのは、みんなこの巻でマインとルッツが手にするものばかり。作品の中身をここまで表現しているイラストはなかなかありません。
嫁さんが「ベンノさんがカッコイイ！」と大喜び。フリーダもかわいいよ？
書き下ろし番外編は、２人の男の嫁取り話。世の中、厳しいけれど砂を吐くように甘々な部分もなければ面白くありません。
【本好きの下剋上２～司書になるためには手段を選んでいられません】【第一部 兵士の娘II】【香月美夜】【椎名優】【ＴＯブックス】【ビブリア・ファンタジー】【じゃがバター】【髪飾り】【リンスインシャンプー】【製紙】【中間マージン】
