「知識は力だ。それを無意味に配るのは愚か者のすることだ」ナザリックの最高支配者アインズ・ウル・ゴウンの言葉。
ナザリックに救うモノたちは誰も彼もが人間の軍隊やエリート冒険者ごときでは相手にもならない一騎当千の魔物たちであるが、アインズを神のごとく……というかアインズ・ウル・ゴウンを神として崇め奉る狂信者でもある。
そんな部下たちから失望されることを恐れ、死の支配者、智謀の王、耽美なる白磁の顔などと讃えられながらも、陰でこっそりとかっこいいキメポーズや決めゼリフの練習に余念がないアインであった……。
「エンリの激動かつ慌ただしい日々」と「ナザリックの一日」の２本を収録で、どちらも自ら望まずして責任ある立場に立つはめに陥った、新米指導者のお話。
ゲームが現実となったような世界に骸骨姿のネクロマンサーとして転生してしまった日本人男性のピカレスク・ファンタジー巨編。ユーモラスで残酷な物語に思わず引き込まれて一気読み。主人公視点では「ほのぼの」なんだけれど、外部の一般市民視点では「恐怖」なんです。
エンリとゴブリン軍団もステキです……というか、普通は彼女たちだけで物語が１本語れます。
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