「魔道具を作る時には、『仕様』ってものをちゃんと考える必要があるんだよ」それがなければきちんと動作して売れる商品にはならないとジン・ニドー。
絶海の孤島に残された魔術師アドリアナの残した研究所を調べて回ったニドー。彼はこの島を蓬莱島と命名し、ゴーレムたちを使って開拓と整備を進めていく。
彼もできることなら、アドリアナの遺志を継ぎたいと考えていた……。
エゲレア王国の商業都市ブルーランドでジンとレーコが魔法工作士の少女と出会い、彼女に協力して白物家電業界に革命を起こしていく商業パートです。
島の研究所の空き部屋を見て、先代の悔しさをおもんばかるジン。魔法工学の聖地として、大勢の魔法工作士が協力し、庶民の役に立ついろいろな魔道具を開発していこうという理想が受け入れられなかった残滓です。アドリアナが孤独なまま生涯を終えたからこそジンが召喚されたという、いわば物語の出発点。
だからこそ、この島に大勢の魔法工作士が集結して聖域が完成したときこそ、この物語がキレイに完結できるタイミングのような気がします。これを逃すとあとは「緯度０大作戦」とか「27世紀の発明王」みたいな展開になっちゃいそうですよね。
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