「知恵を持つってことは、相手の気持ちも思いやれるってことだろ。まぁ、確かにそんなにいいやつばかりじゃないってことは、よく分かってるけど」津田驍廣は「不死ノ王」のやり方に怒りを覚える。
武具職人としては、単に作って売るだけではなく、アフターサービスまで面倒を見るのが驍廣の職人としての矜持だ。
彼の作った突撃槍「突角」を装備して魔獣退治に森へと向かう麗華たちに同行し、最終的な調整までやろうというのだが、森は魔獣「不死ノ王（リッチ）」が生み出した腐獣などの魔獣であふれかえっていた……。
凄まじい戦いが繰り広げられて死屍累々で陰惨な展開なのだけれど、クライマックスを読み終えた後で頭に残るのは「主人公、酒乱で大暴れ」「新たな転生者の介入」「神獣大激怒」。
せっかく頑張って森まで出かけたけれど、この巻での刀鍛冶としての活躍は控えめでした。
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