「大切なのは『何ができるか』ではありません。技術を取得するためのお金も、時間も、市役所に勤めていれば手に入ります。それを使って『何をしたいか』が重要だと、私は思うのです」市役所農林課職員の久保田さんの言葉。
やれるやれないじゃない、「やるんです」と。
ひとことでこの巻を総括すると、「農業とＪＡを全否定するところから論を説く富良野監督登場」の回。
この監督と似た話は地元でも聞いたな。
農家が新しい農業を始めようと技術指導をお願いしたら、無理だと頭から決めつけて何もしてくれないので農家が地力で研鑽を積んで、今では立派な地域を代表するブランドにしたブドウ農家とか……とか、金融にばかり力を入れていて酒造りに向いた米の作付けに消極的で、デキが悪くても値段だけ吊り上げてくるものだから、独自に農家と契約して必要な米を確保するようにした酒造メーカーとか。
いつものは農業の現実を突きつけて落としても、最後は前向きに浮上する方向でまとまるのだけれど、今回はさらに深く静かに潜行してしまいましたよ？
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