ちょっと刊行の間隔が開いて心配していたけれど、アニメ化企画進行中ということで、まずはめでたい３巻め。オフィス街の一角、雑居ビルの地下にある「洋食のねこや」は週に一度、裏口が異世界につながる。
その扉は異世界のさまざまな場所に幾つも出現する。大都市の裏通り、高い山の上に森の奥、砂漠のど真ん中。そしてまた新たな扉が出現した。
それを見つけたのは、太古の戦いの後、自らが存在するだけで弱き生き物を殺してしまうことに気づき、無人の世界で隠遁していた大いなる存在「黒」の神。黒は月面より何万年ぶりかで人のいる世界へと足を踏み入れた……。
先代マスターの正体がはっきりし、新しい従業員が雇われます。
『深夜食堂』のような、１軒の店を舞台として、そこを入れ替わり立ち替わり訪れるさまざまなお客が描く人間模様。貧しい村の一家や遭難しかけた旅人から、世界トップクラスの魔導師や聖職者すら思わず顔を背けて見なかったことにする大物まで、さまざまなお客が今回も訪問します。
そして出番はほとんど無いながら、無ければ無いほど印象が強くなる新人ウェイトレスさんの仕事ぶりが今回の見所です。
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