付け焼き刃の覚え書き

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「神殺しの英雄と七つの誓約(エルメンヒルデ)5」 ウメ種

2016-11-05 | 異世界転移・召喚
「誰かの為でいい。何かの為でいい。
 だけど、自分の生き方は、自分で決めないといけない。
 でなければ、後悔する時、自分を許せなくなる」


 「欠けた神を導け」という女神アストラエラの言葉に従って、〈神殺しの英雄〉山田蓮司は再び旅に出ることになる。だが、今回は魔神殺しではなく、魔神復活が目的となるようだ。
 途中、フランシェスカ嬢の故郷に立ち寄るが、そこで彼女の父親が「これからもレンジ様と供に旅を続けることは可能でしょうか」と問いかけてきた。
 娘の心配をしつつも、できることなら望みを叶えてやりたいと思うレオンハルトに、レンジはこれからの旅は危険で、自分たちすら無事に帰ることのできる保証はないと告げるのだが……。

 今一番安心して他人に勧められる、誰よりも不器用な男が世界を守る異世界ファンタジー。
 登場人物が活き活きと書き込まれ、物語はルーチンの単調なパターンにはまらず、イラストも上質。それにウェブでは本篇が完結している安心感。
 今回登場する十三英雄は、『復讐者』江野宮雄一郎と『道具使い』工藤燐の2人。
 出番は少ない美しき魔王シェルファがいきなり表紙を大きく飾っていますが、どうやら物語では一番人気らしいとのこと。いや、フランシェスカ嬢やアヤの方がかわいいよな。

【神殺しの英雄と七つの誓約5】【ウメ種】【柴乃櫂人】【OVERLAP NOVELS】【本格異世界ファンタジー】【船酔い】【グリフィン狩り】
コメント
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