「嫁の機嫌が悪いというのはゲームの途中で退席したとしても誰も文句を言えない魔法の言葉だったものだ」そういえば、加入条件が「社会人かつ異形種であること」という「アインズ・ウール・ゴウン」というギルドは、つまり異業種交流会だったのですね。
失われているルーン技術を求めて、アインズは名誉挽回に意気込むシャルティアとそのフォローに務めるアウラらを従えてドワーフの王国を目指す。
だがドワーフの国はクアゴアなる亜人種族の侵攻で崩壊に危機に瀕していた。
アインズは魔導国へルーン工匠を誘致することを条件に、王都奪還を約束するのだが、その前にアゼルリシア山脈最強の種族、フロスト・ドラゴンが立ちふさがる……。
勘違い系異世界転生ピカレスク・ファンタジーの11巻。デザイン的には格好良いけれど、やはりこの背表紙は判読しにくく、ルビサイズのナンバリングはありえないと思います。
今回はいつも以上に、サラリーマン鈴木悟としてのビジネスの常識とゲーマー知識で円滑なコミュニケーションを他勢力と構築するべく頑張ってますが、相手からしてみれば威圧感ありまくりのアンデッド魔導師なので、その認識の差でうまくいったりいかなかったり。
それでも最後に「さすがはアインズ様の深謀遠慮」とうやむやのうちにまとまるのがお約束みたいなものです。彼らに巻き込まれ、何百何千と被害者が出てしまう相手方には気の毒な話です。
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