今さら説明不要の国産ファンタジーＲＰＧの金字塔ともいうべきシリーズの初期傑作。みんな、おもちゃ屋の店頭でチラシを確保して、さっさと予約して、あとは年末年始にバイトして資金稼ぎ。購入したら、大学の学年末試験もそこそこにプレイです。
ただし、まだこの頃はメモリ機能が存在しなくて、データセーブはひらがなパスワードを何十字とメモして代用するシステム。「ぬ」と「ね」を写し間違えるだけでもアウトなので、まずはファミコンとテレビの間にビデオデッキをかませてパスワード画面から録画しっぱなし。さらには「ゲームを中断しなければセーブ＆ロードの必要はないじゃないか」とノンストップの不眠不休でゲーム三昧の日々です。その間の食事は、フランスパンのバゲットと実家からガメてきたお歳暮のハムを丸かじりしながら、２リットルのコーラをボトルでラッパ飲み。
そんな生活をしていても大丈夫。周囲の連中はみんな同じ状態だから……。
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