付け焼き刃の覚え書き

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「エリザベス王女の家庭教師」 スーザン・イーリア・マクニール

2017-06-27 | ミステリー・推理小説
「人々の助けになれないんだったら、王女でいる意味なんてどこにあるというの?」
 エリザベス王女の言葉。

 首相のタイピストからMI-5の工作員に抜擢されたマギーだが、持久力に難ありでとても戦地には送り出せないと送り返されてしまう。
 代わりに彼女が送り込まれたのはウィンザー城。14歳のエリザベス王女の数学教師をしろというのだが、実はナチスドイツが城の王族たちを狙っているという情報があって、その警護も兼ねていた……。

 『チャーチル閣下の秘書』に続く、第二次大戦の下のイギリスを舞台に首相秘書となった女性の活躍を描くシリーズ2作目。推理小説というよりスパイ小説です。今回は疎開している王女の警備役。さらに親子の秘密も明らかになり、死んだはずの父と娘の関係が大きく変化することになります。
 でも、個人的にはこういうタイプは苦手。まだ女性は家庭にあるのが当たり前という時代で、この戦争を契機に社会進出が進んでいくという過渡期なので仕方がありませんが、ヒロインの自己主張が激しく、自分をもっと評価して欲しいという欲求が強すぎるので苦手です。
 あと、王家の使用人への身辺調査がザルだよね……。

【エリザベス王女の家庭教師】【マギー・ホープシリーズ】【スーザン・イーリア・マクニール】【創元推理文庫】【シュレーディンガーの猫】【ブラウン・ウィンザー・スープ】【出たとこ勝負】
コメント
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