付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「戦国小町苦労譚5」 夾竹桃

2017-06-05 | 戦国転生・歴史改変
「私は後悔しない人間なのです。その場で私が最適だと思った道を、ただ実践しているだけなのです」
 その選択の結果、最悪の事態となっても後悔はしないと綾小路静子。

 浅井・朝倉の連合軍を相手に戦い続ける織田信長に、さらに一向一揆衆まで立ち向かってきた。苦戦する信長軍。
 その頃、静子は可児才蔵や前田慶次らとともに軍を率いて宇佐山へと入城していた。この城を落とされると、信長の退路が断たれてしまうのだ……。

 孔雀やらアンゴラ猫やらゾウガメやら、ほとんどワクワク動物ランドみたいな表紙ですが、中身は激戦に次ぐ激戦で、モラルも何もない遊撃戦やら拷問やらと条約があったら違反間違いなしのあれやこれや。ほのぼのとは縁遠い世界です。
 元JKの静子も前線に立ち、人を殺して回っていますが、周囲が心配するほどの躊躇も忌避感もなく、もともと自分たちの知る日本と静子の来た日本の歴史が違うようなことが暗示されていたこともあり、元の世界の日本ってどんな日本だったか気になります。
 そもそも、森長可のあれやこれやの暴虐ぶりを「第二次性徴期だから仕方がないね」で済ませてしまうあたり、元JKと言ってはいかんのではないかと思います。

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