ダンジョンは日々着々と強化されている。といっても、部屋数が増えたり花畑が広がっているだけなのだが、そんなところに黒龍ギュオーガが襲撃してきた。龍王の地位を簒奪したギュオーガは、次に覇龍レフィシオスを降して番の相手にしようというのだ。相手はレフィよりは弱いといっても、ユキよりは遥かに格上の相手。それでも、ユキはレフィの相方として龍王に立ち向かうのだが……。
「――あぁ。お主が望むのであれば、儂……レフィシオスは、ユキ。ずっと、ずっと。お主と、共にあろう」
覇龍レフィシオスは魔王ユキに慈愛の籠った表情で微笑みかける。
龍王の対決から始まり、魔界の王フィナル＝レギネリス＝サタルニアから招待を受けて王都レージギヘッグに赴くあたりまで、凄惨な殺し合いをほんわりほのぼのたっぷりでコーティングして描きます。そして、再びの勇者ちゃん登場など、新キャラも続々。前巻で出会った王女も出番はないものの存在感をアピールしています。
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