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本を売るのは手段であって目的ではないと。
星夜騎士は高校2年から同人誌を出しているが、大学生になっても底辺同人作家のままだ。今まで売れた本は2年で6冊。
「ずっと……ずっと、あなたを探していました、世界を救うために」
そんな星夜のサークルスペースに謎の美少女が現れた。
「星霜煌炎同盟の、星夜騎士、あなたこそが救世主なのです」
間もなく魔王が出現し、現代兵器では刃が立たず、10年後には世界が滅ぶ。時巡りの剣士である女子高生、時守緋芽はこの滅ぶ歴史を何度も繰り返してきたがどうやっても滅びを回避することができなかったという。
「闇の勢力とか! 世界を救うとか! 救世主とか! もう充分ですそういうの間に合ってます今期のアニメで三本くらい放送してます!」
だが、2人の前に神託がくだる。彼が次の冬コミで100部売れれば滅びは回避できる、売れなきゃ世界は滅ぶと……。
身体は女子高生だけれど、精神は何度も戦いの日々を繰り返してン百歳のヒロインが、同人作家のメシスタントとして、編集ポジションでの助言を繰り返しながら、世界を滅びから救うために闇の勢力と戦い続ける、同人誌作成バトルアクション。『こみっくパーティー』の伝奇バトル版。
イラストも良い感じだけれど、175頁のイラストが174頁の描写と合ってないのが残念。「ぼさぼさの金髪に黒縁の丸眼鏡」! 眼鏡かけてないよ……。
【貴サークルは“救世主”に配置されました】【小田一文】【肋兵器】【GA文庫】【同人誌にかける青春ファンタジー】【タイムトラベラー】【「あんた、今期はアニメ何視てるの?」】【解釈違い】【二次創作】