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街の建築様式は北部ヨーロッパ的ルネサンス、丘の上には紀元13世紀のドイツ風の城。兵士たちはイギリス近衛兵。この珍妙なパッチワークのような星での最大の驚きは、魔法使いや狼男とかドワーフが普通に存在していることだった……。
銀河文明のロストコロニーもので、再発見したら明後日の方に文明がねじ曲がっていた……という、チャンドラーの「銀河辺境シリーズ」でもよくあったパターン。でも、いつものように民主主義を啓蒙しようとしたらそれどころではなく、剣と魔法の専制君主国家になっていたのです。
でも、魔法とはテレパシーやテレキネスやテレポテーションなどの超能力であったという設定は、マキャフリイの「九星系連盟」シリーズより20年早いみたい。
翻訳は原作の半分あたりでレーベルそのものが消えてしまったので、新訳復刊に期待します。同じレーベルだった、ドラゴンランス戦記みたいに根強いファンが居ると復活できるんだよね。
【グラマリエの魔法家族】【星から来た魔法使い】【クリストファー・スタシェフ】【市野治美】【富士見ドラゴンノベルス】【SFファンタジー】【ロストコロニー】