(転生とか憑依を含むけれど)主に地球人の主人公が、テクノロジーは進んでいて空中を飛ぶ船とか光線銃とかはあるけれど、戦いとなったら剣でのチャンバラが主流という地球と異なる星で大暴れする、テックレベルがごっちゃなタイプの物語を「剣と魔法」ものに倣って「剣と惑星」ものと呼ぶんだそうです。主に1960年代から使われているそうだけれど、ソード・アンド・プラネットという言葉は日本では普及しませんでしたね。
『火星のプリンセス』 エドガー・ライス・バローズ(1917)
元南軍騎兵のカーター大尉が洞窟で死にかけてたら、幽体離脱して火星に転生。地球より重力の軽い世界で超人的な運動能力を手に入れて無双。お姫さまを手に入れてめでたしめでたしという、異世界に転移して身体チートで無双するという、まさに「剣と惑星」のひな型です。
飛行艇から空気製造プラントまで主に太古文明の遺産によるハイテクメカやら兵器が登場しますが、基本的には剣と筋力で戦います。
『野獣の都』 マイクル・ムアコック(1965)
シカゴ特殊研究所で物質移送機の開発をしていた若き物理学者マイクル・ケインは、実験の失敗で太古の火星へと転送されてしまった。この奇妙な植物が生い茂る異世界でケインは、マントに拳銃と短剣を装備したベルトだけを身につけた全裸の美女シザーラと出会うのだが……。
あからさまな『火星のプリンセス』フォロワーですね。これは最初「火星の戦士」シリーズとしてスタートしましたが、やがてエルリックからホークムーンまで、同じ作者の書いたヒロイックファンタジーのシリーズがいろいろあるけれど、実は主人公は生まれ育ちは違っても同一存在、戦士エレコーゼの化身なんだよ!というエターナル・チャンピオンシリーズに含まれ、「永遠の戦士ケイン」シリーズということになります。
『グラマリエの魔法家族』 クリストファー・スタシェフ(1969)
2000年物の骨董品ロボット馬のフェスを相棒に、衰退期の間に連絡が途絶えて孤立した植民地の探索に旅立ったDDT(地方自治体民主裁定委員会)の調査員、ロッド・ギャロウグラスが発見したのは、地球の中世を思わせる惑星グラマリエだった。
銀河文明のロストコロニーもので、再発見したら明後日の方に文明がねじ曲がっていて、剣と魔法の専制君主国家になっていたという話からの「おっさん・ミーツ・ねーちゃん」。
『デイヴィッド王の宇宙船』 ジェリー・パーネル(1980)
再発見されたロストコロニーは、文明が第一次大戦後あたりのレベルにまで後退していた。しかし、新たに星間帝国に加盟する際には、自力で宇宙へ飛び出すことが出来なければ未開地として植民地扱いされてしまうらしい。そこで審査が下される前に宇宙飛行の技術を手に入れようと、デイヴィッド王は特命の調査隊を星の世界へ送り出すのだが、その星は中世レベルにまで文明が後退した世界だった……。
「剣と惑星」ものとしては同じ作者の『地球から来た傭兵たち』の方がふさわしいかもしれないけれど、あちらは地球の戦場から連れ去られたアメリカ軍人たちが重火器で騎馬のローマ騎士をなぎ払うような話なので、それもちょっと違うかなと。
『航宙軍士官、冒険者になる』 伊藤暖彦(2017)
人間を食料とする昆虫知的生命体バグスと人類の帝国が戦いを繰り広げている未来宇宙。超空間航行中のギャラクシー級戦艦イーリス・コンラートは謎の敵から攻撃を受け大破。唯一の生き残りとなった宙兵隊士官アラン・コリントが脱出ポットで降り立った星は、人類に連なる者が生息する、剣と魔法の世界だった……。
母艦のバックアップも装備も失った宙兵隊士官と片手片足を失ったお姫様がパーティーを組み、勝手の分からない土地で活動基盤を築きながら成り上がっていきます。
『火星のプリンセス』 エドガー・ライス・バローズ(1917)
元南軍騎兵のカーター大尉が洞窟で死にかけてたら、幽体離脱して火星に転生。地球より重力の軽い世界で超人的な運動能力を手に入れて無双。お姫さまを手に入れてめでたしめでたしという、異世界に転移して身体チートで無双するという、まさに「剣と惑星」のひな型です。
飛行艇から空気製造プラントまで主に太古文明の遺産によるハイテクメカやら兵器が登場しますが、基本的には剣と筋力で戦います。
『野獣の都』 マイクル・ムアコック(1965)
シカゴ特殊研究所で物質移送機の開発をしていた若き物理学者マイクル・ケインは、実験の失敗で太古の火星へと転送されてしまった。この奇妙な植物が生い茂る異世界でケインは、マントに拳銃と短剣を装備したベルトだけを身につけた全裸の美女シザーラと出会うのだが……。
あからさまな『火星のプリンセス』フォロワーですね。これは最初「火星の戦士」シリーズとしてスタートしましたが、やがてエルリックからホークムーンまで、同じ作者の書いたヒロイックファンタジーのシリーズがいろいろあるけれど、実は主人公は生まれ育ちは違っても同一存在、戦士エレコーゼの化身なんだよ!というエターナル・チャンピオンシリーズに含まれ、「永遠の戦士ケイン」シリーズということになります。
『グラマリエの魔法家族』 クリストファー・スタシェフ(1969)
2000年物の骨董品ロボット馬のフェスを相棒に、衰退期の間に連絡が途絶えて孤立した植民地の探索に旅立ったDDT(地方自治体民主裁定委員会)の調査員、ロッド・ギャロウグラスが発見したのは、地球の中世を思わせる惑星グラマリエだった。
銀河文明のロストコロニーもので、再発見したら明後日の方に文明がねじ曲がっていて、剣と魔法の専制君主国家になっていたという話からの「おっさん・ミーツ・ねーちゃん」。
『デイヴィッド王の宇宙船』 ジェリー・パーネル(1980)
再発見されたロストコロニーは、文明が第一次大戦後あたりのレベルにまで後退していた。しかし、新たに星間帝国に加盟する際には、自力で宇宙へ飛び出すことが出来なければ未開地として植民地扱いされてしまうらしい。そこで審査が下される前に宇宙飛行の技術を手に入れようと、デイヴィッド王は特命の調査隊を星の世界へ送り出すのだが、その星は中世レベルにまで文明が後退した世界だった……。
「剣と惑星」ものとしては同じ作者の『地球から来た傭兵たち』の方がふさわしいかもしれないけれど、あちらは地球の戦場から連れ去られたアメリカ軍人たちが重火器で騎馬のローマ騎士をなぎ払うような話なので、それもちょっと違うかなと。
『航宙軍士官、冒険者になる』 伊藤暖彦(2017)
人間を食料とする昆虫知的生命体バグスと人類の帝国が戦いを繰り広げている未来宇宙。超空間航行中のギャラクシー級戦艦イーリス・コンラートは謎の敵から攻撃を受け大破。唯一の生き残りとなった宙兵隊士官アラン・コリントが脱出ポットで降り立った星は、人類に連なる者が生息する、剣と魔法の世界だった……。
母艦のバックアップも装備も失った宙兵隊士官と片手片足を失ったお姫様がパーティーを組み、勝手の分からない土地で活動基盤を築きながら成り上がっていきます。