付け焼き刃の覚え書き

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「未来少年コナン」 日本アニメーション

2008-07-13 | 破滅SF・侵略・新世界
 気がついたら、もう2008年7月になっていた……。

 2008年7月。人類は絶滅の危機に瀕していた。
 核を超える超磁力兵器による戦争が始まり、瞬時に世界の半分は壊滅。七つの大陸は海に沈んだ。

 戦争から20年。孤島に老人と2人で暮らしている少年コナンは、海岸に漂着した自分たち以外の人間、少女ラナと出会う。そのラナを追って島へ侵入する飛行艇のクルーたち。
 彼らは、前文明の遺産を引き継ぐ科学都市インダストリアの人間であり、インダストリアでは行政局による専制支配によって人々は等級づけられ、多くの人々は抑圧されて地下で暮らしていた……。

 ということで、人類が愚かな戦争を始めないことを祈りつつ、DVDで最終4話を一気視聴。やっぱり面白いよね。でも原作のアレグサンダー・ケイの『残された人びと』と全然違う。これの成功で演出の宮崎駿は「原作とぜんぜん違っても面白ければOK」と確信してしまったんではないかしら。

 とにかく元気な少年少女が天に地に海に空にと走り回る冒険活劇。
 ヒロイン・ラナは終盤、視覚聴覚を失った祖父とテレパシーで会話し、その知恵を皆に伝える巫女的な位置づけとなり、信沢三恵子の声もあって、コロスとドンザウサーかい!?というツッコミも友人たちとしあったっけか。
 脇を固める大人たちも良い味を出しているよね。その筆頭は、やはりダイス船長とモンスリー行政局次長。ともに、親近感のカケラもない悪役と登場し、それがコナンたちに翻弄されているうちにいつしか共に戦う戦友となり、最後は大団円といういちばん美味しい役どころ。超人的なパワーを見せつけるコナンにはなれないと思いましたが、ダイス船長にはなりたいと思いました。
 そして、やはりギガント。1隻でも世界を滅ぼすことのできる超巨大な空の要塞。復活したこのギガントに徒手空拳のコナン、ダイス、ジムシーが乗り込み、いかに戦うかという第24話「ギガント」から第25話「インダストリアの最期」のあたりはメカ戦好きは必見。

【未来少年コナン】【宮崎駿】【大塚康生】

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