付け焼き刃の覚え書き

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「本当にあった陸自鉄道部隊」 伊藤東作

2008-07-15 | 戦記・戦史・軍事
 えっと、「面白い話」とか「エッチな話」ではなく「陸自鉄道部隊」です。中身にまったくふさわしくありませんが、面白いから買ってしまいました。

 鉄道というのは大量輸送に適した交通手段であり、線路のない場所は走れない、線路を壊されたら動けないという弱点を抱えながら、戦略的に重要なシステムとしてあてにされています。
 旧陸軍にも鉄道連隊という工兵科に属する輜重兵科がありましたが、陸上自衛隊にも有事の際には人員や物資を移動させるのに必要だからと、施設科に属する輸送兵科があったのですね。施設なのに輸送ってのも変ですが、モノが鉄道なので、機関車を運転したり保守整備するだけでなく、壊れたら線路から敷き直して修理する必要があるのですね。
 それができたのは、昭和35年2月。しかし6年足らずで、この鉄道部隊第101建設隊は消えてしまいます。
 当時の国鉄がストを繰り返して市民の生活の足を奪っている間に、道路整備が進み、自動車が社会に普及し、時代が鉄道から自動車に移行してしまったのですね。そしてこの第101建設隊も、昭和38年の東北大豪雪、昭和39年の新潟地震に出動しただけで御役御免となったのだそうです。

 メモ:大豪雪の際は、火炎放射器も投入されたが除雪作業には力不足で、結局はスコップによる人力作業に終始したとのこと。

【本当にあった陸自鉄道部隊】【伊藤東作】【SL】【国鉄】【自衛隊】

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