「ファイヤーガール（１）上」 星空めてお

「わたしたちの知らないどこか。それは今を生きているわたしたち自身の前に広がっているんだ。どこまでも無限に」
　藤森稚鮎の言葉。ヴァスコ・ダ・ガマの言葉でもペリー提督の言葉でもなく。

　向こうから探検部に勧誘しておきながら、いざこっちがその気になったら試験をするという。
　何事にも飽きっぽく、夢中になるものもない日ノ岡ほむらだが、売られた喧嘩は買わねばならない。
「私が徹夜で作ったお弁当を毒と、毒とまでいうか」

　高校に入って探検部に入部してみたら、そこは国連に所属している組織で、そこの部員は本当に異世界へ送り込まれていました……という放課後アドベンチャー。

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