付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ザ・学園超女隊」 団龍彦

2016-04-20 | 超能力・超人・サイボーグ
「乙女にSFはにあわない」

 須藤由美は山城学園に入学したばかりの高校1年生。実は彼女は予知能力・念動力・空中浮遊・瞬間移動の4つの力を持つエスパーだ。
 そんな力を隠し持つ彼女は、超能力研究会に興味を持つが、部長の皇麗二の披露する「本当の超能力」に疑問を抱いた。あれはホンモノの超能力なのか、それをどうしてみんなが信じて研究会の会員が急速に増えているのか。
 由美は友人の舞とケイと協力して調べていくが、実は舞とケイも超能力者だった……。

 インチキ超能力を売り物にした宗教団体が世界支配を企む……という、オウム真理教を先取りした作品。こちらはもっとずっと軽く展開しますが、いかにも昭和のジュブナイルといった雰囲気です。
 コバルト文庫がまだ「集英社文庫コバルトシリーズ」だった頃の1冊。全部で8冊ほどシリーズが続き、80年代のジュブナイルからライトノベルへの変遷を語る上で、年表には挙がるけれど作品として語られない……くらいの微妙な位置づけです。
 団龍彦はダイナミックプロで永井豪のアニメ作品の設定などを担当していた人で、『ゴッドマジンガー』のノベライズから作家になった人。80年代のコバルト文庫というところは、なぜか『小説ハレンチ学園』を出していたり、ダイナミックプロとのご縁もあるレーベルでした。

【ザ・学園超女隊】【団龍彦】【田中誠治】【集英社】【コバルトシリーズ】【エスパー少女】【超人類】【タイムリープ】【ラベンダーの香り】【猿】

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